第4回 日系アメリカ人と日本食(その2)夫の家族のファミリー・リユニオンがもうすぐあります。ワシントン州だけではなく、アラスカ州、カリフォルニア州から親戚一同が集まってきます。そのため、夫の伯母さんA※は、家族についての話をまとめているところです。使っている家系図は、何年も前に作られたものですが、もうすでにかなり大きい! まだ夫のいとこの奥さんや子供、私の名前なんかは入っていない状態なのに……。それもそのはず、夫の曾祖母は11人も子供を産んだらしいですよ(昔の日本人なら普通ですかね?)。リユニオンでは、どんな食事が出るのかなぁと楽しみな花子です。というわけで、今回も前回に続き食べ物の話なのですよ。 雑煮 夫の伯母さん達は、新年明けていちばん最初に食べるものはお雑煮だと信じています。なので、「雑煮を食べてからじゃないと、ほかのもの食べちゃだめよ」なんて言われます。うちの母に聞いたらそんな風習は知らないらしいので、地域によって違うのでしょうかね? 伯母さんB※のお雑煮は、とり肉やら魚やらが入っているかなり濃い味のスープに、焼いたお餅を後から入れるというスタイルです。かなり凝っていますよね。 ダーティー・ヌードル レストランに夫と行った時のこと。私は久しぶりにそばをオーダーしましたよ。出て来たそばを見て夫が、「うちのじーちゃんは、そのダーティー・ヌードルが好きだったらしいよ」と教えてくれました。いやいや、ダーティーな色じゃない、白っぽいそばだってあるんですけどね。夫に食べさせてあげたいです。 松茸ご飯 松茸がたくさん採れた年がありました。その時、伯母さんAが松茸ご飯を作ってくれました。伯母さんの松茸ご飯のレシピは、酒もだしも入れずに、しょう油と松茸だけのシンプルなもの。素材の味が生きていますよ。 漬け物 豆腐も手作りしちゃう器用な伯母さんC※が漬け物を出してくれたのですが、キャベツだけではなく、カリフラワーやラディッシュなんかも漬かっていました。 餅カスタード カスタード味のお餅? プリンっぽいお餅?餅粉と卵を使って伯母さんCが作ってくれるんですけど、不思議な食感です。ほかにも、コーヒーと小豆の寒天を合わせたものや、マシュマロが入ったお餅(きなこもかかっております)などもあります。 余談:アーミッシュ・フレンドシップ・ブレッド 夫のいとこがアーミッシュ・フレンドシップ・ブレッドというものをくれました。チェーン・メールのパン・バージョンという感じで、プラスチックの袋に入ったパンの種をもらうんですが、そこからモミモミしながら数日待って(発酵させるそう)、でき上がったものに牛乳とかを足して、1カップずつに分けて、自分にひとつ、ほかの3つを友人にレシピと一緒に配るという仕組みらしいです。で、我が家でどうなったかと言うと、10日目で牛乳とか足さなきゃいけなかったのですが、すっかり忘れていて、はて、どうしましょ? という感じです……。 ※伯母さんA、B、Cは姉妹(ちなみに姉妹はもうひとりいます)。とにかく皆さんおしゃべりが大好きです。 伯母さんA:いちばん日本語が上手な伯母さん。でも、日本に行ったことがありません。 伯母さんB:戦時中の日系人強制収容所に関する講演などを熱心に行っています。 伯母さんC:マリナーズ大好き伯母さん。若かりしころ、日本で英語を教えたことがあります。 |
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