会員の方々のお役に立ちたい、その気持ちが毎日の仕事の原動力 ▲ポートランド日本人商工会オフィスにて
商工会の成長と共に歩んできた19年 『ポートランド日本人商工会』の活動内容は、①幼稚園~高校までの『日本人学校』の運営(子女教育の充実)②会員相互の親睦を図る③「地域交流の円滑化」といった会員共通の問題を議して会員の発展向上に努める、の3つです。それぞれに委員会があり、それをまとめる理事会もあります。各委員会は月1回会議を開催し、方針や活動内容について話し合います。会員の方々はほかに仕事を持つ中での活動ですので、皆さんの負担を減らせるようにお手伝いをし、まとめていくのが、事務局長としての私の仕事です。具体的な活動は『シアトル商工会』(*)の記事で紹介されていたのとほぼ同じと考えていただいて良いでしょう。
私がここで働き始めた頃はバブル全盛期で、それまで少なかった日系のハイテク企業が進出してきた時でした。それに伴いこの『商工会』も大きく成長してきました。会員数は’98年までずっと上り調子でしたが、’00年以降は残念ながら会員数がストップしています。通常、会員は日系企業に勤める方やその家族ですが、そうでない方でも賛助会員になっていただけますので、入会をご希望の方はご連絡ください。
力を入れたい子女教育 『シアトル商工会』同様、我々の活動の中でも『日本人学校(補習校)』の運営は非常に重要です。補習校では毎週土曜日に国語と算数・数学の授業が行われています。アメリカに来ている子供達が帰国後、日本の教育に円滑に適応できるよう、学力の維持と生活指導を目的として設立されました。
日本から来て、慣れない現地の学校でいきなり英語で授業を受けなければならないことに加え、「補習校も」というのは、子供達にとって本当に大変。彼らの吸収力が大人に比べて格段に良いとしても、ものすごいストレスでしょう。ですから、勉強しやすい環境を整えるために、できる限りのお手伝いをしたいと思いますし、委員会の方々も尽力してくださっています。
また、地域交流に関することでもありますが、日曜日にSOLV(Stop Oregon Litter & Vandalism)に協力し、補習校の子供達と一緒に『オレゴン・ネイティブ』の植樹などもしています。地域への貢献と同時に、子供達が環境問題に興味を持って取り組んでくれるのはうれしいことです。環境問題や日本文化の素晴らしさなども学んでいってもらえたら、と思っています。
早苗コナー(Sanae Conner)さん 東京都出身。留学生として渡米したが、知人の紹介で1985年から『ポートランド日本人商工会』で働き始める。
【ポートランド日本人商工会 Shokokai of Portland】 ’82年に設立された非営利団体。ポートランド周辺地域にある日本法人を母体として設立された、米国法人の日系企業などにより構成されている。日本人学校の運営、会員間の親睦や地域との交流を深めるため、日米両国の掛け橋となっている。600 Park Plaza West, 10700 SW Beaverton-Hillsdale Hwy., Beaverton, OR ▼503-644-9579 ファクス:503-643-0861 Eメール:sanae-shokookai@worldnet.att.net
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