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ペットと過ごす毎日・しあわせ日和

ペットと過ごす毎日 しあわせ日和

癒し、癒されペットと一緒に過ごすなごみのひと時は、毎日の活力源!
リレー形式でお届けする、ほんわかエッセイ

第1回 出逢いはシェルターのボランティア

今月の主人公
のんちゃん
3歳 ♀
趣味はモルモット鑑賞
にーちゃん
3歳 ♂
コスプレ大好き

2008年のクリスマス時期の1枚2008年のクリスマス時期の1枚。服を着慣れたいきさつは、またいずれ
 
家族みんなでお風呂タイムシェルターから連れ帰った直後の、家族みんなでお風呂タイムの図
 

初めまして! ちえみスノーと申します。我が家には今年2月25日で満3歳になった猫“にーちゃん”と“のんちゃん”がおります。彼らとの出合いは3年前。3カ月だけのボランティアとして母猫と生後3週間になる4匹の子猫の面倒を見るため、ペット・シェルターから連れ帰って来たのが始まりです。
この子猫達、最初は全員メスだと思っていたのですが、生後3カ月のころ、予防接種のため病院へ連れて行ったところ、ドクターがひと言「この子だけオスだね」と、にーちゃんを指して言うのです。それまで私もだんなのロンも4匹共メスだと信じていたのでびっくり! それまではチョビと呼んでいたのですが、即刻改名です。「なーんだおまえ、兄ちゃん? じゃあ今からおまえは“にーちゃん”だ!(単純)」。ちなみにのんちゃんは何でもかじるから「No! No! NON! かじっちゃ駄目!」と叫んでいるうちに、自然とのんちゃんになってたの。
ボランティア期間が過ぎた後は格安で引き取りも可能だったので、この2匹だけ引き取ることにしたのですが、もちろん5匹の中から選ぶなんて辛かったし、ほかの子達と別れる時は涙々でした。ちなみにのんちゃんには、会った瞬間ロンも私も一目惚れだったのですが、にーちゃんの場合、彼には内緒ですが(引き取りはないな)と実は思ったのです。でもね、一緒に暮しているうちに、にーちゃんの、ほかの猫達、いや猫とも違う不思議な魅力に虜になってしまいました。そんな彼らとのエピソードや猫と暮らしていて感じることなどを、これからつづっていきたいと思っています。どうぞよろしくね!


第2回 表情豊かなユキちゃん

今月の主人公
ユキちゃん
4 歳 ♂
本名はユキオ。だけど“ちゃん”付け

2008年のクリスマス時期の1枚笑顔がキュートなパピー時代のユキちゃん。Tシャツにくるまっております
 
家族みんなでお風呂タイム散歩中に見つけた植物の実を前に、眉間にしわを寄せ真剣ににおいをかぐ
 

えぞとユキちゃんの付き合いは、かれこれ4年になります。一緒に暮らす中で、犬というのはとても表情豊かな動物なのだということに気付きました。今までこんなに犬と親密にお付き合いしたことはなかったのですが、幸せな時も悲しい時も、ユキちゃんはいろいろな表情を見せてくれます。えぞが具合が悪くて寝ている時は、「大丈夫?」と心配そうにこちらの様子をうかがってきます。トイレに行きたい時も、えぞを見つめながら辛抱強く待ってくれます。また、トットット……と、キッチンにやって来て、床に落ちている物を素早く口に入れた後、「僕は何も食べていませんよ」と、あごを超高速で動かしながら、そしらぬ顔でえぞを見つめます。パーティー会場を知らせるための風船や、ガレージ・セールのサインなど、散歩している時に、昨日までなかったものが出現していると、「何だこれはー。ひぃぃぃぃ」と人生最大の恐怖に直面した事実を、全身で表現してくれます。恐がりなので、番犬には全く向いていませんが、ラブリーなユキちゃんです。

ところで、いたずらっこのラブラドール・レトリバーが活躍する映画「マーリー&ミー」を見て、「うちの子はなんて良い子なんだろう」と思った飼い主さんも多いのではないでしょうか?(えぞはそう思いました) ユキちゃんもパピーのころは、壁に穴を掘るなどしていたのですが、最近はすっかり大人の落ち着きが……というのは言い過ぎで、前よりちょっとは落ち着いてくれたかな。裏庭で穴を掘って泥だらけ、ということもたまにありますが、誰だってそういうやさぐれたい日はあるんだろうと思います。


第3回 「No!」と言える、にーちゃん

今月の主人公
のんちゃん
3歳 ♀
趣味はモルモット鑑賞
にーちゃん
3歳 ♂
コスプレ大好き

初めての誕生日に撮った記念の1枚初めての誕生日に撮った記念の1枚。のんちゃんはもう、この服入りません……
 
今年のバースデー・ケーキ今年のバースデー・ケーキ。ケーキは毎年ロンが手作り。もちろん食べるのは人間
 

今日もにーちゃん、のんちゃんは元気にケンカしています。ふたりは性格が全く違っているので、見ていて飽きません。
のんちゃんは猫らしい猫に育っています。未だにかじるのが大好きで、買ってきた物は隠さないと大変なことになります。特にダンボールが好物で、気が付くと歯型が! だから返品が必要な時などは、歯形を隠してこっそり返品します。
一方、にーちゃんは真逆で、猫らしからぬ猫に育ってしまいました。赤ちゃんのころからニャーと泣かず、鼻をフンフン鳴らして走っていたのですが、あるころから、強く抱かれたり離して欲しい時などは「NO」と言うようになりました。また、間違って足を踏んだ際には「アウッ」と叫ぶんです。この間も猫タワーから着地失敗したのか、大きな声で「アウッーー」と叫び、さすがにロン(夫)と私は顔を見合わせて思わず噴き出しました。聞違いじゃないかって? 前に私の職場の同僚が家に来た時、にーちゃんが「NO!」と叫んだのを偶然聞いて、目をまん丸にして「今この猫、NOって言ったよね?」と、それはびっくりしていました。ほかにも「マー」と言いながら私がいるところに走ってくるし、ロンがにーちゃんをわざとイジめる時は「Roon」と叫ぶんです。やだぁ、ロンって言ってる!
しかもロンいわく、私が発音するロンは“Lon”で、にーちゃんのはまさしく“Ron”だと言うのです。もちろんすべて本当の話ですが、あなた結構イカレテルよね?って思われそう(汗)。でもへこたれず、どんどん不思議ワールド続けますよ! お楽しみにね!


第4回 ユキちゃんと迷い犬

今月の主人公
ユキちゃん
4 歳 ♂
本名はユキオ。だけど“ちゃん”付け

グレさんパピーのような振りしてて、実は推定3、4歳(獣医さん談)でした
 
大暴れのユキちゃん通常のユキちゃんは大暴れ。えぞの手にかぶりついてきます。
 

えぞは今の家に引っ越してから、迷い犬を2匹保護しました。1匹目は今回、写真でも特別出演するポメラニアン・ミックスのグレさん(仮名)。帰宅途中、道路脇を元気に走っているところに遭遇。2匹目はパグとポメラニアン・ミックスのイザベラちゃん。お散歩していたユキちゃんにくっついてきたところを保護。ユキちゃん大興奮の美犬でしたが、拾ったその日にご近所に住んでいた飼い主さんと無事再会できたので、写真はありません。今は、イザベラちゃん宅の前をユキちゃんと通ると、彼女は庭から「私も連れてってーーー!」と吠えまくっています。このおふたりさんが我が家にいた時、ユキちゃんは本当に良い子でした。吠えることも、クーンクーンと鼻を鳴らすこともなく、よその子のよう。なぜだ? 猫をかぶっているのか?(君、犬だから!)

実は先日も、ユキちゃんと近所をお散歩していたら、ユキちゃんの1/4くらいの大きさしかないちっちゃい犬(犬種わからず)がやって来て、ガルルルルと思いきり威嚇されました(ユキちゃん、弱過ぎ)。最初は多少バイオレントにじゃれ合っていましたが、やがてお互いしっぽを振り出して楽しみ始めました。しかし、飼い主の姿は見えないのですよ。幸いこのコは首輪にタグをつけていたので、電話すればいいかと思いその場に留まっていたのですが、すると5分ほどで飼い主到着。ひと安心でした。そういえば夏の朝、ピットブル3匹がスプリンクラーの水を浴びながらうちの芝生で涼んでいたこともあったっけ。世間のみなさまもこんなに迷い犬と出合うもんなんですかね?


第5回 新人、登場! その名はギニー

今月の主人公
のんちゃん
3歳 ♀
趣味はモルモット鑑賞
にーちゃん
3歳 ♂
コスプレ大好き

ギニーにべったりのふたりご対面~。ギニーがやって来てしばらくは、彼にべったりのふたりでした
 
猫式あいさつをするギニー鼻と鼻をくっつける猫式あいさつ(!?)もお手の物のギニーは、なかなかの大物です
 

今年の2月のある日のこと、窓の外に何かを見つけたにーちゃんとのんちゃん。どこから来たのか、なんともかわいらしいモルモットが、外でチョロチョロしていたのです。寒い冬空の下、かわいそうな子! 早速猫用ケージを使って救助作戦に乗り出しましたが、これがなかなか難航。1週間掛けてようやく捕獲に成功し、その日から3匹の共同生活(!?)が始まりました。
物珍しいのか、ケージの中の彼(そう、彼は男の子で、名前をギニーと名付けました)に目が釘付けのふたり。特にのんちゃんはさすが女の子! 母性本能が働くのでしょうか。にーちゃんよりもギニーにべったりで、ケージの横に陣取って離れません。
そんなある日、ギニーを外に出してみたら、あれだけ興味しんしんだったふたりが、一瞬でしっぽを丸めてピューンと逃げちゃったのです。一応猫なのに、その反応って……(汗)。逆にギニーは大物で、堂々としたものでした。しばらくしてそろって戻り、再び偵察を始めたにーちゃん、のんちゃん。だけどね、ギニーが動く度に、またも逃げるのです。そしてギニーをケージに戻すと、何もなかった顔をして、またケージの前で張り込みを開始するふたりなのでした。
最近は3匹共仲良しになって、猫式あいさつもできるようになりましたが、まだまだにーちゃんはチキンで困ります。彼らの様子を見ていると、「トムとジェリー」を思い出してしまう今日この頃です。


第6回 ユキとお出掛け

今月の主人公
ユキちゃん
4 歳 ♂
本名はユキオ。だけど“ちゃん”付け

引っ張るユキ水分補給も終えてパワー充電。「えぞ、行くぞコラー」と引っ張るユキ
 
待ち状態のユキお外に出る前の待ち状態のユキ。たまに待てずに突っ込みます
 

家から30分ほどドライブしたところにある公園に、ユキとお出掛けしました。車に乗るなり絶好調なユキさん、「どこ行くの? どこ行くの?」と大暴れ(獣医さんに出掛ける時もそんな感じ)。

たどり着いた浜辺の公園でお散歩しましたが、とても暑い日だったので、毛むくじゃらのユキさんはすぐにバテてしまいました。海では、ユキさんは波と遊ぶより、ペロペロペローと飲むほうに真剣(それ、塩水だから!)。すぐに上がって、ペットボトルから水をあげたら、本当においしそうにがぶ飲みするんですよ。水ひとつでそんなに幸せになれるなんて、安上がりでうらやましいわ、ユキさん。毎日同じエサをしっぽふりふりして、うれしそうに食べてるユキさんだしね。

人間は腹が減ってしまったのですが、公園にはスナックとソーダの自販機しかありません。しかも、来た道には店などなかったため、周りのBBQをうらやましそうに眺める私達とユキさんは、空腹に負け公園を後に……。最初に見つけたファストフード店でドライブスルーをしましたが、ユキさんは何ももらえなかったので、それはそれは不満そうでした。
夏も本番。外の涼しい風を家の中に取り込みたいところですが、うちのユキさん、網戸を突き破ってしまいました。網戸が出入り自由なドギー・ドアに変身です(がっくり)。


第7回 ママちゃんが家出!?

今月の主人公
のんちゃん
3歳 ♀
趣味はモルモット鑑賞
にーちゃん
3歳 ♂
コスプレ大好き

ふたりそろって目を合わさず久々のご対面にカメラを向けるママちゃんだったが、ふたりそろって目を合わさず……
 
しみじみとたそがれるにーちゃん荷ほどき後の空のスーツケースに入って、しみじみとたそがれるにーちゃん
 

去年の2月、2年振りに故郷の北海道へ3週間ほど里帰りしました。そう、目に入れても痛くない我が子、にーちゃんとのんちゃんを、夫のロンに押し付けてです。もちろん日本からちょくちょく電話を入れて、にーちゃんとのんちゃんの様子を聞いていたのですが、私が家を出て2日後、急ににーちゃんが鳴(泣)きながら家中を歩き回り出し、それはわたしが帰るまで続いたそうです。猫はいなくなった飼い主を大体1カ月は探し続けるそうですが、うちのにーちゃんも、あきらめることなく私を捜し続けてくれたのです。愛しさ千倍! その点のんちゃんはあまり気にしていないように見えたそうですが、実はあえてそうしていたみたいで、それは帰宅後に判明しました。
帰宅当日、空港までロンと一緒に迎えに来てくれたふたり。3週間振りに会えたのに、どちらも私と目を合わせず、よそよそしいったらないのです! だから私は家に着いても荷ほどきやメール・チェックなどをして忙しく過ごしていました。するとのんちゃん、どうやらしびれを切らしたみたいで、私のところにやって来て両手で膝をちょんちょんと触り、「遊んでくれないの?」と顔を見上げるのです。クールに決めているように見えても、やっぱりさみしかったんですね。そしたらにーちゃんもやって来て、声を掛けてくれました。ふたり共、やっと私におかえりなさい!って言ってくれたようでうれしかったです。


第8回 犬友達が欲しい!

今月の主人公
ユキちゃん
4 歳 ♂
本名はユキオ。今回は残念ながら写真なし!

引っ張るユキ
チワワ&トイプードルのミックス、ウェステンくん。飼い主の溺愛ぶりも見ものでした
 
待ち状態のユキガブヲさんとウガベエさんのお宅は、広大な緑に囲まれた素敵な場所にありました
 

ユキオは犬友達がおらず、散歩で出会う犬にもビビりまくりの人生(犬生)です。なので、ユキオの犬友達を作ろう大作戦を開始しました。まず始めに、近所(と言っても車でさらに北へ30分)にお住まいのガブヲさん(仮名)とウガベエさん(仮名)のお宅におじゃましました。最初からかなり熱烈な歓迎(吠えまくり)を受けたユキオ。すっかりビビりまくりです。ガブヲさんはユキオのことを羊にしか思えないらしく、ユキオが突然ジャンプしたりすると叱りに来ました。ウガベエさんはユキオよりも庭に出没する蛇に夢中のようです。なんとなく平和になったころには、通りすがりにテーブルの上の食べ物を素早く口に入れ、「ボク何もしてませんよ」と、素知らぬ顔をする技も見せてくれました(かなりの演技派)。また、ガブヲさんとウガベエさんちの裏庭はトレイルに続いているので、そこからの散歩も楽しんだのですが、ユキオはあんなに広いところを走り回ったのは初めてだったので、とても楽しそうでした。もうちょっと慣れてくれたら、仲良く遊べるようになるのかな?

次は、シアトルにお住まいの王子さま、ウェステンくん(仮名)。メリーズビルの我が家まで遊びに来てくれました。ウェステンくんはチワワ顔をしておりますが、プードルの血のおかげで非常に足が長く、気品漂うお方です。出会った瞬間は、お互いにおっかなびっくりな感じだったのですが、数秒ですっかりうちとけ相思相愛。追い掛けっこをするなどしてじゃれ合っていました。4時間ぶっ通しで遊びまくり、その日の夜は2匹ともぐったり。ウェステンくん、ユキオに付き合ってくれてありがとう! 犬友ゲットですかね?

■えぞ
小さいころは、動物園に行くと動物臭さに気持ち悪くなるほど、実は動物が苦手だった。ひょんなことからベルビューのペット・ショップにて、ミニチュア・アメリカン・エスキモーのユキちゃんと出合い、一緒に暮らすことに。現在はメリーズビル在住。