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【私の転機】アスタビータ オフィスアカウンティング・マネージャー 吉田志保さん

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シアトルやポートランドで活躍する方々に人生の転機についてインタビュー

昨年、モーゼスレイクに工場を構えたアスタリール。抗酸化力を持つアスタキサンチンを製造し、アメリカのメディカルフード分野に参入します。販売部門で働く吉田さんに転機をうかがいました。(2015年9月)

アスタビータ オフィスアカウンティング・マネージャー 吉田志保さん
吉田志保(よしだ・しほ)
岐阜県出身。日本で大学卒業後、大手印刷会社に総合職として就職。2年半後にJ-1ビザを取得しカリフォルニア州で保育関連の仕事をしながら語学学校へ。その後カナダでのワーキングホリデーを経て、シアトルの大学院で2006年に経営修士号を取得。アメリカの銀行勤務、製造メーカーでの6年の勤務を経て、15年1月、アスタビータに就職。

日本の製薬会社、富士化学工業のグループ企業であるアスタリールは、昨年、モーゼスレイクにアスタキサンチンの工場を設立しました。アスタキサンチンは美肌、老化、筋肉疲労などに効果があり、予防医療分野での活用が期待できるカロテノイドの一種です。私の勤務するアスタビータは系列会社で、主に販売を担っています。

私自身は、新卒で日本の印刷会社に入り、その後、アメリカとカナダ暮らしを経て、シアトルの大学院を卒業。いつかは日本に帰りたいと思いつつ、製造メーカーで働いていました。昨年のある日、昔、勤めていた会社の上司から、アスタビータがアメリカ本格進出を前に、人を探していると、声をかけられたのです。
 
日頃、栄養剤を飲む習慣がなく、会社も製品も疑っていたのですが、製品を試すと効果を実感し、会社を信じる気になりました。在米歴が長いので、日本の会社が懐かしく、日本と繋がりたくなったこと、アメリカ進出への期待もあり、転職を決めました。

– アメリカで生かす 日本で得た仕事観    
働き始めたのは今年1月。その時点で本当に何もなく、オフィスを借り、電話を引くところから始まりました。人事総務、会計、一般業務、ベンダーとのやり取りや営業活動も含めて何でもやります。今までの仕事は、組織や商品や販売方法も確立されていました。なので、タスクが決まっていない中で模索しながら自分で進める難しさを感じています。特に、人に依頼して動いてもらうことは難しいですね。
 
日本の印刷会社ではパッケージ印刷などを担当していました。納期命、時間厳守、ミスは許されない世界です。生産管理と営業補佐としてスケジュール確認、検品、お客様と営業の折衝をして、会社に全身全霊を注ぐのが当たり前。私の仕事のバックグラウンドはそれが全てです。
 
マルチタスクをこなし、やるべきことを確実に返すところが、この仕事を紹介してくれた元上司からも評価されたのでしょう。会社の立ち上げはさまざまなことが同時進行で起こりますから、印刷会社の経験は生きていますね。就職氷河期で、なんとか入った会社でしたが、自分の仕事観が確立された新人時代は、今思えば転機でした。 

– 3年後の夢に向け、 一歩一歩前へ
今、ワシントン大学でのアスタキサンチンの臨床試験が終了し、今年の年末からメディカルフード(医師によって処方される食品)の販売を開始する準備を進めています。それと会社の組織固めが年内の目標です。
 
一般向けにもサプリメントを販売し、3年後には、アスタキサンチンでネット検索をしたらまず弊社の名が出てきて、Amazon.comでも5スターを得て、アメリカにおけるアスタキサンチンのリーディングカンパニーになっていたいですね。
 
9月にベルビューで行われる秋祭りでは、今年から始まるジャパンビジネスフェアーにブースを出し、地元のみなさんに製品のお披露目をする予定です。
 
こうして何もなかったところから始め、1歩1歩前に進んでいると思える瞬間にやりがいを感じています。信頼できる同僚に囲まれながら、同じ目標に向かっていることに感謝する日々です。

アスタビータ オフィスアカウンティング・マネージャー 吉田志保さん
▲ アスタビータが初めて行ったプロモーション、7月の健康フェアでの一コマ
 
*情報は2015年9月現在のものです