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アメリカらしい生活習慣や風習を紹介!在米生活で感じる「なぜなの?!アメリカ」

なぜなのアメリカ・アメリカの習慣

アメリカで生活を送る日本人に、理解しがたいアメリカ人の生活習慣や風習について質問し、その回答をテーマ別にまとめました。「アメリカ生活あるある」的なあれこれを、おもしろおかしく取り上げています。

アメリカの生活習慣:スーパー、買い物編

アメリカで生活すれば、必ず利用が必要になる現地のスーパー。アメリカのスーパーは日本と違い、大きなショッピングカートで買い物ができるように広く、また野菜や果物はバラ売り、量り売りも一般的で、自分で欲しい分だけ、商品を吟味して買うことができます。豆やナッツやお菓子などの量り売りは、自分で備え付けのビニール袋にいれて、袋止めに商品番号を書いてレジに持って行くシステムも日本にはありませんね。

アメリカで生活費を節約する一つの方法としてチェックしたいのが、スーパーがチラシやオンラインで配布するクーポン。よく消費するものは「Buy 1, Get 1 Free」(一つ買えばもう一つが無料)などのセールを利用してみましょう。

アメリカのスーパーでは一般的にレジの係、または袋詰めの係の人が商品を袋に入れてくれるので、日本のように自分で商品を袋詰めする必要はありません。シアトルなど、地域によってはエコバッグを持参せずにお店が提供する袋を利用する時は、何セントか支払いすることになります。

ちなみに英語でレジでの支払いはcheckout、レジの係はcashier。会計中にレジ担当者は買い物客に愛想よく話しかけることがよくありますが、袋詰めをする従業員とひたすらおしゃべりしていることも。日本ではあまり見かけない光景です。

『アメリカのスーパー、買い物』をテーマに在米日本人が生活で感じたいろんな話を集めてみましたが、アメリカ人ってやっぱり……合理的で大ざっぱ、なのかもしれません。


アメリカのスーパーでは閉店間際の“叩き売り”を見たことがない。しかも24時間営業のスーパーが多いのにもかかわらず、いつ行っても野菜や魚類、肉類、が取り揃えられている。新しく入荷されたりんごやポテトは上に積まれていくのか、それとも古い物の下に並び変えられているのか、不思議でならない。(38歳・ヘアー・デザイナー)

2週間前に買った商品が、セールで30%ほど安くなっていた。ダメもとで、買った商品を返品して30%OFFで買えるか聞いたらOKだった。驚いた。(26歳・主婦)

私のアメリカ人の友達はスーパーで買い物中、「喉が渇いた」と言って、お店の冷蔵庫に陳列されているジュースを手に取るや否や飲んでしまった。もちろん後で精算したけど、大人が支払い前の商品に手をつけるなんて子供みたい。(28歳)

とにかくなんでもかんでも大きいアメリカ。スーパーのショッピング・カートがまずデカイ。商品の大きさも「業務用?」と思うほどビッグ。そして買っている人も……やっぱり大きい。(35歳・主婦)

バナナを欲しい分だけ房から取りはずして買う光景にも慣れてきた今日この頃。ある日バターを箱から出して1塊(1本)だけ買ってる人を目撃した。なんて合理的なの、アメリカ人って!(29歳・教師)

まだシアトルに来て間もない頃、レジで店員さんが「荷物を運ぶのを手伝いましょうか?」と聞いてきたので、「ここから3ブロックなんですけど、お願いします」と言ったら断られた。荷物を運んでくれるのは駐車場の車までらしい。それにしても、意外な気配りで感心した。(33歳・会社員)

スーパーにかかわらず、大抵のアメリカのお店は返品の受け入れがとても柔軟。大きなお店では返品コーナーがレジとは別に設置されている。それにしてもお客も大胆で、十分に使用したと思われるものを「色が気に入らない」とか言って返品していた。(45歳・会社員)

日本で豆腐や卵のような軟らかい物を買ったら、袋の一番上に載せてくれるのが当たり前。でもアバウトなアメリカ人はそんなこと気にしない。私はスーパーのレジで豆腐の行く末がいつも気になる。(22歳・学生)

アメリカのスーパーでは、棚から落ちた商品があちらこちらに転がっている。皆、見て見ぬふりをしていく。店員も、またいで通り過ぎる。A型の私は拾って歩いている。(30歳・学生)

 アメリカ人のスーパーマーケットの袋へこだわりはただものじゃない。プラスチック・バッグ、ペーパー・バッグ、プラスチック・バッグの2枚重ね、ペーパーバッグの2枚重ね、さらにプラスチック+ペーパーのコンボもある。また、袋を持参する人やたくさん買いながら袋を断って持ちにくそうに抱えて行く人までいろいろ。たかがスーパーの袋、されどスーパーの袋なのね。(年齢不詳・会社員)

 返品天国アメリカ。自分で買った商品の返品はまだわかるけど、もらい物まで堂々と返品しちゃうアメリカ人。そう、クリスマスの翌日には、デパートにクリスマス・プレゼント返品の列ができるらしい。プレゼントをあれこれ悩んだ人の人情は考えないのかい!?(21歳・学生)

 セールの値段が大胆。半額の後、さらにそれが半額になったりする。先日は90%OFFなんてセール品を目撃。売り切るためには、儲けなんて必要ないらしい。(29歳・学生)

 アメリカはキャッシュレス社会。治安があまり良くないという理由から、アメリカ人は現金を持ち歩かず、お店側も大金を店に置いておくのを避けている。この間お土産屋さんで、日本人の旅行者が$100札で買い物をしたらしく、つり銭がないお店の店員がてんてこ舞い。旅行者は呆然としていた。(24歳・主婦)

アメリカのスーパー

 

アメリカの生活習慣:トイレ編

アメリカの公衆トイレは日本と違い、防犯のためドアの下部分が大きく開いていて、使用している人の足が見えたり。。。使用中の音も、気にしている様子はありません。アメリカでは最近、オールジェンダー(男女共用)のトイレもよく見かけるようになりました。

ちなみにアメリカでは、家のトイレは使用してない場合、ドアは開けておきます。ドアが閉まっていると、使用中だと思われますので用が済めば開けておきましょう。

トイレは英語で、お風呂がついてなくてもbathroom、公衆トイレはrestroom などを使います。toiletは便器を指し、トイレの場所を聞くときはこの単語は使いません。

さて、トイレをテーマに在米日本人が生活で感じた日米の違いを聞いてみると、やはり隙間のあるドアや音が気になる日本人が多いようですね。


アメリカのトイレには必ずペーパー・タオルや手を乾かすドライヤーが備わっているので、ハンカチなんて不要。でも、アメリカ人は『省エネ』とか『もったいない』とかって考えないの?(28歳・学生)

公衆トイレで順番を待つアメリカ人。ドアの下を覗いて使用中かどうかを確認するのやめてくれー!(43歳・会社員)

ドアの小さいアメリカの公衆トイレ。下ろした下着がドアの下から見えるのではないかと思うのは私だけ?(39歳・主婦)

トイレで用を済ました後、石鹸を使って手の平や甲、そして指の間までゴシゴシ洗っているアメリカ人がいるけど、バックやコートをトイレの床に直接置くのは平気なの?(25歳・会社員)

日本ではトイレ使用中の音を『音姫』と言う名の装置で消したり、水を流したりして他人に聞こえないように気を遣う。しかし、アメリカ人はそんな細かいことは気にしない。“小”の音なんて当たり前。私は“大”にまつわる唸り声や、爆発音のようなオナラまで聞いたことがある。(24歳・学生)

アメリカの公衆トイレはどうも落ち着かない。ドアの上下が寸足らずだし、隙間だらけ。長居するアメリカ人が信じられない。(20歳・学生)

 使用中以外はドアを少し開けておくことになっているアメリカのバスルーム。それを知らない私は、ホームパーティーに招待された時、トイレに行く度にドアを閉めて戻っていた。トイレの前はしばらく長い列だったらしい。(姫子・40歳・主婦)

 お尻を適温の水で洗い、風力で乾かし、また便座を暖かく保ったりもする優れモノ、『ウォシュレット』がない。トイレをきれいに飾るわりには、便器にはあまり手をかけないのだろうか。(22歳・販売員)

 

アメリカの生活習慣:バス編

アメリカ生活での移動手段でバスの利用が必須になることも。日本のようにバス停のアナウンスがなかったり、シアトルの公共バスでは最近、運転手不足で間引き運行することもたびたび。バスのアプリやEメールの通知サービスを利用して、運行状況を把握するのがおすすめです。

バスをテーマに、日本人がアメリカ生活で感じた理解できないことを聞いてみましたが、面白い体験談が集まりました。日本では考えられませんが、運転手が道を間違える、バスの乗り換え場所を乗客に聞く場面に実際に出くわすことも。


バスの“降ります”合図のひもはユニークと言うべきか、原始的と言うべきか。体の大きなアメリカ人とヒモの引っ張り合いになった時、ヒモは凶器に変わり、はじかれた手の痛かったこと。日本の停車ブザーが恋しい……。(31歳・会社員)

つり銭が出ないアメリカのバス。計画性のない私の友人は、いつも余計に運賃を払っている。(27歳・学生)

バスに乗っていた時。道を間違ったバスの運転手さんはいきなり行き先を変更し、「○○へ行きたい人は次のバス停で降りるように~」とアナウンス。狐につままれた思いでバスから降りた。(23歳・学生)

アメリカのバス停。名前もなく、バス停ごとに車内アナウンスがあるわけでもないから、下車付近になるとバスの窓からキョロキョロ。窓のないバスの“つなぎ目”の席に座った時は、とんでもない場所に座ってしまったと反省した。(21歳・学生)

運転手さんに乗り換えるバスを聞いたら、いきなりマイクをつかみ、「え~、このヤング・レディがオーロラ・アベニュー行きたいと言っているが、どこで何番のバスに乗り換えるか知っている人~」と車内アナウンス。すると乗客は一致団結。「あら、○番が一番よ」「いや、場所にもよる。オーロラのどこに行きたいんだ」とわんやわんやの盛り上がり。結局、同じ方面に行くおばさんが乗り換えのバス停まで連れて行ってくれた。アメリカっていい国じゃん、と思った1日だった。(36歳・会社員)

停留所でもないのに突然レンタル・ビデオショップの前で停車したバス。バスを後にする運転手さんの後ろ姿に向かって「プリーズ・カムバック!」と叫ぶ若い乗客。5分後、運転手が満足顔でアダルト・ビデオを手に戻って来た時は開いた口が塞がらなかった。これでいいのか、アメリカン・バス・ドライバー。(26歳・歯科技師)

おおらかなアメリカ人は乗車する順番にはあまりこだわらないようで、30分以上バスを待っていても、30秒しか待っていなくても、乗車する順番はドアに近い人から。バスを待つ列もないし。座席はいつも空いているけど、なんか腑に落ちない私です。(30歳・主婦)

停車場でバスを待っていた時。到着が20分以上遅れたあげく、何のためらいもなく通過された。30メートル先で停まったバスに猛ダッシュして乗り込むと、運転手ったら謝りもせず「この紳士がバス停を通過したって教えてくれたんだよ」と、とぼけ顔。私は、まんまとドライバーへの怒りを忘れ、その紳士に感謝をしていた。(37歳・学生)

 

アメリカの生活習慣:車・道路編

車社会のアメリカで生活するのに、やっぱり車が運転できれば便利。しかし、日本での運転に慣れている人は最初は戸惑うことも。

アメリカと日本とではもちろん交通ルールは違いますが、アメリカ国内でも州により法規が違うので注意が必要。運転免許証も州ごとに発行しているので、他州へ引っ越しすれば新たに免許証を取得することになります。

アメリカで生活する日本人の方々に、道路で感じたことなどを聞いてみました。


アメリカの駐車場で車を止める時、98%の人は頭入れ駐車。それを知ったとき、アメリカ人は“好きなものを最初に食べる国民”と確信した。(39歳・旅行会社勤務)

車線変更をする時に、必要以上に後ろを振り向くアメリカ人。死角を確認しているのはわかるけど、車線変更の度に私は「お願い、前を見てぇ~!」と叫んでしまう。(38歳・日本語教師)

 フリーウェイで、2人以上が同乗した車が優先的に走れるカー・プール。さすが車社会のアメリカ、よく考えてる! と思いきや、制限速度を守って走ると後ろからあおられ、カー・プールから出ようとすると隣の車線が渋滞。また、出口に行くまで4車線くらい変更しなきゃいけない時もある。でも、助手席に誰かがいると、これ見よがしに利用したくなるカー・プールなのでした。(39歳・会社員)

電話しながら、食事しながら、飲みながら……。アメリカ人の運転技術は高い。私のアメリカ人の友達は、左手で携帯電話を持ち、右手でシフトを換え、アゴでハンドルを切っている。そして、タコスのように両手ですら食べにくい物でも運転中に食べてしまう。さらに、なみなみと注がれた熱々のコーヒーも見事に操る。恐るべし、アメリカ人。(36歳・会社員)(※現在ワシントン州などでは、携帯電話を使用しながらの運転は違法です)

アメリカの自動車免許証の取得は日本と比べると簡単、しかも安い。でも不思議なのは、実技試験は自分で車を持ち込まなきゃいけないこと。みんな免許を取ってから車を買っているんだと信じたい。(19歳・学生)(ワシントン州では現在、学科や実技試験は認定されている教習所でも受けられ、学校の車を借りられます。受験については州により異なるので、ライセンシング局へ問い合わせを)

車社会のアメリカは車から降りずにハンバーガーやコーヒーを買ったり、銀行の引き出しや入金をしたりできるのに、ガソリンスタンドはなんで“セルフサービス”なの?(30歳・学生)

コードにぶら下がっている状態の不安定な信号機。いつか事故が起こるんじゃないかと思うのはわたしだけ? 風が強い日に上下左右に激しく揺れるのを見た時から、信号機の下には停車しないように心がけている。(40歳・主婦)

 日本では信号機が止まるなんてまずありえない。信号機が停電する場面に出くわすなんて一生ないと思っていた。が、2年前にアメリカに来てから、かれこれ6回は信号機の停電を体験している。(24歳・学生)

 アメリカでは「ものスゴイ物見ちゃった」という経験をよくする。最近は、運転席以外がゴミで埋もれた車を目撃。アートのオブジェかと思ったけど、スーパーの駐車場に止まってたからやはり誰かが運転しているのに違いない。スーパーで買ったものはどこに置くのだろう?(38歳・講師)

アメリカは徹底した歩行者優先社会。歩行者が横断歩道を渡ろうとしていれば、ほとんどの車は停車してくれる。そこで大抵の歩行者はゆっくりマイペースで渡っていくけど、日本育ちの私は「サンキュー」とつぶやきながら、つい走ってしまう。(23歳・学生)

アメリカの高速道路

 

アメリカの生活習慣:学校編

アメリカの学校は映画やドラマによく出てきますが、実際の学校生活はどんな様子でしょうか?

高校まで細かい校則がある日本と違い、アメリカの公立学校は基本的に私服で、髪の色が奇抜でも、化粧をしていても先生に怒られることはありません。日本のように掃除の時間はなく、昼食は教室ではなくカフェテリアで食べ、授業やテスト中にガムをかんでも注意されないなど、日本人がアメリカの学校生活で驚くことは多々あります。

学校でボランティア活動をする保護者も多く、小学校ではPTAが中心となって企画した放課後のアクティビティーを提供する学校も。高校の運動部は季節ごとに種目が変わるので、1年に複数のスポーツを体験できます。

大学では日本と違い、年齢の高い学生、逆に飛び級や高校のプログラムで大学の授業を取る10代の学生を見ることも。アメリカの大学入学は比較的簡単ですが、授業の課題は多く、卒業率も日本よりもずいぶん低いのが現状。入学時は専攻を決める必要はなく(一部大学の人気学部では例外あり)、また転学も珍しくありません。アメリカでは新卒の就職において、出身学校の知名度よりも大学で勉強した内容や成績が大切だと言われています。

アメリカで大学生活をおくる日本人学生に、学校で体験した理解しがたい習慣などについて聞いてみました。


とってもカジュアルなアメリカの学校。生徒たちは教授をファースト・ネームで呼び捨てにして、まるで友達のよう。本当はすごく偉い人なのにと思いながら、この前教授をファースト・ネームで呼び捨てにしてみた。カ・イ・カ・ン!(19歳・学生)

授業中に椅子の上であぐらをかいている10代の生徒を見て、「あ~ぁ、胡座なんてかいて、若い人はしょうがないなぁ」と隣に座っている年配女性を見たら、片足あぐらをかいていた。戸惑いながら「先生に失礼じゃないのかな」と思っていると、その先生は机の上に座ってコーラを飲みながら授業を始めた。衝撃的なアメリカン・スクール・ライフの始まりだった。(40歳・主婦)

アメリカの大学はキャラクター・グッズを販売している。一体こういうのって誰が買うの? と思っていたけど、そこの生徒達が大学名の入ったTシャツやトレーナーを愛用していた。大学名はブランドになりえるけど、着ちゃうあんた達はエライ!(25歳・学生)

アメリカの大学は年齢層が豊か。教授かと思ったら生徒だった、なんてしょっちゅう。不法侵入のホームレスっぽい教授だっている。(22歳・学生)

プリント用紙の配り方が妙なアメリカ人。生徒一人ずつに配る先生もいれば、用紙の束を一人の学生に全部渡して、「どうにでも勝手に配りやがれっ」みたいな人もいる。束で配られる時は、自分の席にたどり着くまで講義の内容が頭に入らないので止めてほしい。(20歳・学生)

アメリカ人の生徒は授業中に食べたり飲んだり、まるで映画館にいるみたい。頼むから空腹感を誘う香りを教室中に漂わすのは止めてくれぇ!(31歳・学生)

大抵のアメリカ人は字が汚い。大学のオフィスでアルバイトをした時、アメリカ人のハンド・ライティングが読めなくて苦労した。どんな向きから見ても『O』にしか読めない字が『J』だったり。『J』をどうしたら『O』と読めるのか、乱筆にもほどがあるよ、アメリカ人。(36歳・学生)

合理的なアメリカはテストも例外でない。数学のテストは計算機が使え、テスト中にノートを見ていいクラスもあり、英語のクラスでは辞書が使えたりする。だからといってテストが簡単なわけじゃないけど、アイ・ラヴ・アメリカ!(38歳・フォトグラファー)

アメリカの大学は日本に比べると教科書使いすぎ。1クラスで8冊とかザラ。しかも高いので、学期の始めは中古のテキストをゲットしたり、コピーしたり、友達とシェアーしたり大変。そして学期末は、そのテキスト代を取り戻そうと売りに走る。「新学期は新しい教科書で」とか、「使い終わったけど記念に取っておこう」なんて思わないのかしら。(会社員・27歳)(※現在は電子書籍やオンライン教材を使うことも多いですが、教材費は高いです)

授業の終わる5分前位から教科書を閉じ、鉛筆やノートを片付け始めるアメリカの学生達。それを見て教授達は怒るわけでもなく、どちらかというと時計代わりにしている様子。また、授業中の教室の出入り(例えば、トイレ)も断る必要なんてない。ビバ、アメリカ!(35歳・栄養士)

 ほとんどのアメリカ人学生はシャーペンを使わず、えんぴつかボールペン。しかも、ペン・ケースもあまり使わないよう。鞄の中が黒くなったり、芯が折れたりするのは気にならないの?(26歳・学生)

 アメリカの学校の体育館は土足で入館可。家の中も土足だから当たり前といえば当たり前。でも学校の体育館では体育館用の運動靴に履き替えるのが日本の掟なので、最初の一歩は戸惑ってしまった。(39歳・庭師)

 日本では手動式の鉛筆削りを見る機会がないが、アメリカではまだまだ健在。私の学校には手動式鉛筆削りが教室に備え付けられ、多くのアメリカ人生徒が利用している。必要以上に電力を使うアメリカ人なのに、エライぞ!(24歳・学生)

 お天気が良い日、芝生の上には読書やお昼寝をする人がいっぱい。学校のキャンパスでは芝生の上で授業が始まるのこともしばしば。のどかでいいなぁ~。 (39歳・主婦)

 

アメリカの生活習慣:職場編

生活習慣が違うアメリカ人と一緒に働く職場では、日本と全く異なる光景が。アメリカでも日本同様、チームワークが重んじられますが、仕事とプライベートをはっきり分ける傾向にあるアメリカでは、日本の職場のような人間関係とはちょっと様子が違ったり。。。

日本よりもアメリカの給与水準は高いですが、解雇も日常茶飯事。アメリカ人は仕事の成果を上司に認めてもらうよう、また給与を上げてもらえるように日本人が苦手な自己アピールや交渉にも積極的。

アメリカで働く日本人の方々に、実際に職場で目撃した日本とは違う職場の様子・習慣などを聞いてみました。


アメリカ人って金曜日はすでに週末気分。会社でも「金曜日だし」と3時頃に帰っちゃう人もいれば、病欠を取る人も多い。バレバレどころか、前日に「僕、明日風邪ひく予定だから」と予告している人もいる。(36歳・会社員)

アメリカ人は仕事中に私用電話をよくする。隠れてヒソヒソ話すわけでもなく、大きな声でいかにも重要なことのように歯医者の予約を入れていたりする。先日は、就職面接のアポを入れている同僚がいた。いいの、それ?(28歳・秘書)

給料を上げてもらうために「自分はこんなに素晴らしい」と自己主張するアメリカ人。日本風に“謙遜”した自分がばかだった……。(30歳・会計士)

 アメリカ人はオフィスの机の上に家族の写真を並べている。職場でも家族のことを思いやったり、同僚に家族の自慢話などで花を咲かせたりするのだろうけど、その割に離婚率が高いのはなぜなの?(40歳・会社員)

会社のパーティには夫婦で参加するのが基本。夫側の会社のパーティには妻が同伴し、妻側の会社には夫が同伴する。同伴する方は結構疲れるのよね。(41歳・医師)

 

アメリカの生活習慣:グッズ編

日本人がアメリカで生活していると、アメリカ人らしい発想でできた驚きのグッズを目にすることも。なんでこんなものを商品化するの? など、アメリカで信じがたい事実を大発見!


大きければいいってもんじゃないのに、なんでも大きいアメリカ。特に掃除機は無駄にデカイ。階段を掃除する時、私はいつも途方に暮れている。(40歳・主婦)

衣類をきれいにたたむ『フリップ・ホールド』という器具。どう考えても自分の手でたたんだ方が速そうなんだけど、あまりに大げさなCMを見て、じつは買おうか悩んでいる。(30歳・主婦)

アメリカで『Futon』と呼ばれ、マットレスとして普及しているアレ。布団というより、昔、体育の授業でマット運動のときに敷いたやつとしか思えないんだけど。やけに重いし。(29歳・学生)

落ち葉などのゴミを風圧で掃除する『リーフ・ブロアー』。あれって掃除というより、ゴミを見えない所、または他人の領域に吹き飛ばしているだけ。恐るべし、アメリカ人!(40歳・ショップ店員)

紙を差し込むと自動にホッチキスが作動するホッチキス・マシーン。やたら大きいし、綴じる場所の狙いを定めるのが難しいしで、“自動”のメリットがよくわからない。(39歳・学生)

 例えば、歯磨き粉はホワイトニング、口臭用、虫歯予防や歯垢防止。牛乳だってファット・フリー、ローファット、ファット2%、ホール・ミルクなどなど、さまざまな種類から選べるアメリカの商品。専門店でもないのにすっごいバリエーション! 最近、ドラッグ・ストアでトランプを買おうとしたら、ポーカー用やブリッジ用が。ポーカーもブリッジもする場合はどれを買うべきなのか、トランプの前で20分くらい考えてしまった。(40歳・主婦)

太ってしまった時のために(?)サイズが調節できる洋服。バストのアンダー・サイズを伸ばすブラや、ウエストを無理やり広げるズボンもあるが、いいの、それで? 自分の体を調節すべきでは?(31歳・主婦)

 

アメリカの生活習慣:食事、料理編

アメリカの食文化って理解不可能……なんて思っていませんか?でもせっかくアメリカで生活するのなら、理解する努力くらいはしてみたいもの。アメリカに住む日本人に驚いたアメリカ人の食生活や料理に関するさざまな体験を聞いてみました。


明らかに野菜不足の友人に、野菜とってる? と聞いたら「うん、ケチャップ」だって。それ野菜にカウントするな!(22歳・学生)

アメリカではカリフラワー、ブロッコリー、マッシュルームがナマで堂々と登場。大丈夫かな、と思うのは私だけ?(22歳・主婦)

ほとんどの果物を皮ごと食べちゃうアメリカ人。りんごの皮を最初から最後まで繋げて剥ける私のテクは、ここでは無用の産物になっている。(38歳・主婦)

アメリカ人はりんごの食べ方が妙にうまい。果実を見事に食べ尽くして、細い芯だけが最後に残っているのを見た時、魚の骨だけをきれいに残して食べる父を思い出した。(39歳・主婦)

アメリカン・ブレックファストの定番、ベーコン。本場のは間違って焦がしちゃったの? と思うくらいカリカリ。あれを食べて私は歯茎から血を出したことがある。(22歳)

アメリカ人の彼氏はセロリにピーナッツバターをつけて食べる。どう考えてもミスマッチだが、そういう妙な習慣を“オレのこだわり”と自慢する人も多い。さすが自己主張の国アメリカ!(32歳・学生)

 食事の付け合わせとして登場するポテトチップス。アメリカ人はもしかしてポテチを野菜とみなしているのだろうか? 誰がなんと言おうとあれはスナックです。(24歳・会社員)

 大のオトナがお寿司にコーラ、パスタに牛乳という組み合わせ。子供じゃないんだから……と思うのは私だけ?(30歳・主婦)

 白いお米は味がないと言って、牛乳と砂糖をかけてデザートのように食すアメリカ人がいる。ヴググググッ……。(23歳・学生))

 生卵を食べる日本人を気持ち悪がるアメリカ人。クッキーを焼く前の生地、つまり生のクッキー・ドウを食べちゃうのはどうなの? しかもアイスクリームにも入っていたりするので、全国的に認知された食べ物らしいが、ナマはナマ。大丈夫なの、それ? (24歳・ナース)

 人を家に招待するとなると、「これでもかー!」ってくらい料理を用意する日本人に比べ、アメリカ人宅では「えっ、これだけ……?」ってことがある。(48歳・日本語教師)

 本場アメリカのBBQパーティーと聞いて、どんな料理にあり付けるのかと期待満々で出掛けた。が、待てど暮らせどバーガーとホットドックしか出てこない。何かの間違いかと周りのアメリカ人を見てみると、みんな幸せそうに何個もバーガーとソーセージを食べ続けている。野菜焼きとか焼きそばとか、バラエティーはないんかい!(29歳・ベビーシッター)

 面倒くさいことが嫌いなアメリカ人は、野菜を洗うのも苦手な様子。スーパーマーケットには「トリプル・ウオッシュ」とか「レディー・トゥ・ユーズ」など、あらかじめ洗ってある野菜がズラリ。なんと書かれていようが、日本人は洗ってしまいそうだけど。(21歳・画家)

 生のまま魚やタコを食べる日本人はグロテスクなんて言うけど、七面鳥のお腹に、しかもお尻からスタッフィングを詰め込んで食べるアメリカ人は、もっとグロいと思うんだけど。(27歳・学生)

 映画館でバケツ・サイズのポップコーンをバリ、バリ、ムシャ、ムシャ食べるアメリカ人。しかも、大人から子供までそれぞれひとつずつ抱えて食べているから仰天。だからあんなに大きくなるんだ、とうなずく場面です。(31歳・旅人)

 『レッド・ブル』などのエナジー・ドリンクが缶入りで売られている。エナジー・ドリンクと言えば『オロナミンC』や『リゲイン』など、小さめのボトルにエナジーが凝縮されているイメージがあるんだけど、さすがビッグなアメリカはエナジー・ドリンクのサイズも違う。小柄な私が飲んでダイジョーヴイ?(27歳・会社員)

 スポーツ・ドリンクといえば、水分をスムーズに体に吸収させ、体にも良いモノ。と思いきや、アメリカのスポーツ・ドリンクは赤や青など超カラフル。お約束の着色料がしっかり入ってます。(25歳・学生)

 あるコンベンション・センターでの展示会でのこと。会場にはアイスクリーム屋さんが出現し、周囲を見渡すとスーツを着たビジネスマン達の手にはアイスクリームが! アイスクリームを持って商談するなんて……。アメリカとアイスクリームの絆は思った以上に固かった。(25歳・会社員)

アメリカ人が好きなビーナッツバター&ジェリーサンドイッチ

 

アメリカの生活習慣:レストラン編

日本人がアメリカのレストランへ初めて行った時、メニューに書かれた料理が想像できず何を注文すべきか迷ったり、またチップを払う習慣に戸惑ったりすることがあります。

アメリカではテーブルごとに担当するウェイターやウエイトレスが決まっているので、何か頼む時は同じ人にお願いします。テーブルについてすぐ、先に飲み物の注文だけを聞かれることも。メインの料理が終わったら、デザートの注文も聞きに来てくれます。料理の量が多くて食べきれない場合は、箱をもらって持ち帰ることも可能。

レストランでの支払いは、通常テーブルで行います。現金の支払いならお金をテープルにおいて、お釣りが要らなければそのまま店を出ます。クレジットカードで支払う場合は、ウェイターにカードを渡し、精算が終わった後に渡されるレシートにチップの額を書き込んでサインし、テーブルに残しておけばOK。レシートは2枚あり、1枚は顧客の控えとなっています。チップの額は15〜20%くらいが一般的です。

さて、アメリカ生活を送る日本人が感じた理解しがたいことや文化の違いとは?


 日本では週末のディナーをレストランで食べる人も多いはず。でもアメリカでは週末の朝食をレストランで取るのが家族のイベントみたい。朝食を専門に扱うレストランも多く、24時間ブレックファストが食べられる店も。それって朝食じゃないじゃん!(25歳・アーティスト)

 アメリカンのレストランで生牡蠣をオーダーすると、たっぷりのカクテル・ソースと共に登場。ポン酢とかレモン汁であっさり食べたいものですの~。(31歳・ダンサー)

 レストランで食事をすると量が多すぎて食べ切れず、残した分を持ち帰ることがしばしば。アメリカ人すら食べ切れないで持ち帰るのだから、量を減らして安くしてくれればいいのに、と思っているのは私だけではないはず。スリムな人が増えること間違いなしよ、なんてね。(29歳・大学生)

 アメリカのレストラン。チップは払う物だとわかってはいるが、なんか高く付く気がしてならない。サービスの行き届いたレストランに行けば、たくさんチップを置こうと思うけど、サービスの『サ』の字もない店に、なんでチップを置かなきゃならへんねん!(36歳・会社員)

 日本の料理本は完成写真はもちろん、手順ごとに写真があってカラフル。対してアメリカ製のはたいてい文字のみ。レストランのメニューでも、日本では写真が付いていたり、ショーケースにサンプルがあったりするけど、アメリカは活字のみがほとんど。ビジュアル派の日本人と文字で理解するアメリカ人。なんかアメリカ人の方が頭良さそう?(36歳・デザイナー)

 とにかく甘~いアメリカのケーキ。あるカフェで「あんまり甘くないケーキはどれ?」と聞いたら、「ケーキは甘いものだ!」と叱られた。ごもっとも。(26歳・学生)

 アメリカのカフェはコーヒーを飲みに来たというより、勉強をしに来たって感じの学生で溢れていて、1杯のコーヒーで何時間も居座っている。それじゃ回転が悪くてお店の人も困るだろうな~と思いきや、そんな学生にお店も寛大な様子。日本ではかなりのガッツがないとこんなことできないかも。(28歳・学生)

 サンドイッチのオーダー。パンのチョイスから始まり、チーズ、野菜、そしてメインのお肉(ターキー、ハム、ローストビーフetc)など、すべてはお客の好み。日本人の私としては特にサンドイッチにこだわりもなく、ましてや組み合わせの善し悪しもわからない。『自由の国』アメリカは、サンドイッチも例外じゃないのね。(36歳・学生)

日本人にとってファストフードはあくまでスナック。でも、先日マクドナルドのドライブ・スルーが夕食時に長蛇の列だった。アンビリーバボー。(19歳・学生)

 日本のファストフード店では、バーガーを1個だけオーダーするのは気がひける。しかし、アメリカでは一番安いバーガーにタダの水を堂々と頼むアメリカ人がいっぱい。バンザーイ、アメリカ!!(25歳・学生)

 消費者が健康を害したとのことで、マクドナルドのメニューからスーパー・サイズが消えた(2004年)。これってやっぱり売るほうが悪いの? たとえスーパー・サイズがなくなったところで、食べたい人は2個注文するだけのことでしょ? もしかして、バーガーが1人1個のみの販売になる日も近いかも。(27歳・サーバー)

 マクドナルドは常に笑顔で応対してくれる店だと思っていた。が、本場アメリカは、メニューに『スマイル$0』なんてないし、店員にちょっと聞き返しただけで機嫌を損ね「いったい何がほしいの?」と肩をすくめられる。もっとやさしくして~!(19歳・学生)

 

アメリカの生活習慣:医療&法律編

アメリカで生活すると、病気で医者にかかったり、トラブルで法律の専門家などにお世話になることもあります。

アメリカと日本での医者にかかる際の違いはさまざまありますが、まずアメリカの医療費は保険があったとしても、日本に比べかなり割高です。またアメリカでの診察は基本的に予約制で、また専門医にかかる際は、かかりつけの主治医の紹介がないと予約が取れないことも。慣れない医療関連の英語に心配があれば、無料の通訳サービスを利用できる病院もあります。

法律に関しては、訴訟大国と言われるアメリカでは弁護士の数も日本と比べかなり多く、身近な存在となっています。例えば交通事故や離婚、遺言書・リビングトラストの作成の時など、多くの人が弁護士に相談します。

医療や法律などに関連して、日本とはちょっと事情が違うと思ったというアメリカ在住者の声を取り上げてみました。


 医療費が高いアメリカ。特に私の保険が適用されない歯の治療は莫大な金額になりかねない。留学生の私は、母から「歯の治療だけは避けろ!」と言われている。あぁ、今日も虫歯が痛い……。(20歳・学生)

 出産のために入院したが、子供が生まれたらさっさと帰された。不安を感じつつ退院したものの、できればもう3泊くらいしたかった。(28歳・パートタイム)

 歯医者だというのに血圧を測られた。血圧と歯の関係を突っ込むにはそれなりの英語力が必要だと思い、今回は見逃してやった。(28歳・学生)

 大抵のアメリカ人は、眩しく輝く真っ白い歯がトウモロコシのようにびっしりと並び、それはそれは美しい。歯並びの悪い私は、歯医者さんの“いい鴨”になりそうで、なかなか歯医者に行けない。(47歳・外食業)

 子供が病気で入院した時の話。ようやく普通食が解禁になった娘に出されたのは、ピザとローストビーフ。おかゆを期待していたわけじゃないけど、まさかピザが出てくるとは! アメリカ人は「病は胃から」だったりして?(46歳・会社員)

 アメリカにはホーム・ドクターが存在している。私はその主治医に避妊はどうしているのかまで聞かれた。それって私の健康にどう関わっているわけ?(29歳・日本語教師)

 アメリカ人の友人は、私が風邪で寝込んだ時は「チキン・スープ」、お腹が痛いと言った時は「コーラ」を勧めてきた。アメリカ人には良いモノでも、私にはただの悪夢。それにホーム・シックが加わり、病状は更に悪化したのであった。(27歳・大学院生)

 アメリカの病院は完全予約制。病気は予期せずなるものなのに、予約なしで病院に行くと割増料金を取られてしまう。保険がなけりゃ診察すらしてもらえないし、血も涙もないとはアメリカの病院のことではないか?(48歳・自営業)

 アメリカの救急車の走り方はタダ者じゃない。赤信号はもちろん、反対車線にも突進してくる。サイレンを聞き逃したら最後、第2の被害者になりかねない。湘南でみた暴走族を連想せずにはいられない私だ。(29歳・看護士)

 持病がある僕は、自分の病気の知識はそれなりにある。が、アメリカの病院で病気とはまったく関係ない注射をされそうになった。あの時、僕が気付かなかったら……。あぁ、恐ろし~。(27歳・旅行会社勤務)

 アメリカ人は熱が出ると薄着、または裸になって熱を下げる。冷水に浸かったりするガッツのある人もいる。理に叶ってはいるけど、ガッツがない私はできれば日本式で解熱したいと思っている。(32歳・会社員)

 交通違反をしてチケットを切られても、不服の申し立てができるアメリカ。チケットには「裁判所に出向く」「自分の主張を手紙で送る」などの選択ができる仕組み。これで違反金が免除になることもある。(34歳・主婦)

 アメリカではかなりの数の弁護士がいると聞くが、私の近所には弁護士の肩書きを持つ人が6人ほど住んでいる。アメリカにいることを実感。(36歳・主婦)(※アメリカでは、およそ250人に1人が弁護士だそう)

 訴訟国家のアメリカではテレビでもお茶の間裁判が行われ、誰でも気軽に訴訟ができる。エンターテイナーな裁判官達は、上告の訴えを手際よく裁いていく。どう考えても理不尽な訴えだったり、「あわよくば」と思われる見え見えの訴訟だったりするけど、それでもわざわざ“訴訟”するからスゴイと思う。(31歳・主婦)

 アメリカでは一般市民が裁判に参加する『陪審員制度』がある。陪審員はランダムに選ばれ、裁判中は会社側から有給休暇が与えられる。会社勤めをしているアメリカ人の友達は『Jury duty(陪審員の依頼)』の書類が届く日を待ち焦がれている。(29歳・会社員)

 

アメリカの生活習慣:コミュニケーション、マナー編

多くのアメリカ人はバスやお店でたまたま居合わせた人に話しかけてちょっとしたおしゃべりを楽しんだり、会話中の身振り手振り、表情も豊か。自分の気持ちや感情をはっきり伝えたり、人前でのスキンシップが多い点も、シャイな日本人とは少し違う傾向です。

マナーについては、各国、文化によって違いがありますが、日本人が気にするマナーもアメリカ人はあまり気にしなかったり、またその逆もあります。

アメリカでの生活を送る中で、コミュニケーションやマナーにおいて日米間の違いに唖然としたり、戸惑ったりする出来事に遭遇することがありますが、実際に日本人がアメリカ生活で感じた日米の違いを聞いてみました。


 会話中に効果音を巧みに混ぜるアメリカ人。動物の鳴きマネ、カメラのシャッター音、爆弾の落ちる音など、江戸家猫八かと思った。(29歳・学生)

 恋人同士はもちろん、友達や親兄弟とハグするアメリカ人。でも、誰とでもするわけじゃなさそうで、日本人の我々には判断のしにくいところ。タイプじゃない異性のアメリカ人やちょっと匂いそうな人との挨拶では“文化の違い”を強調している私です。(45歳・会社員)

 くしゃみをするとどこからともなく「ブレス・ユー」と思いやりのひと言。でもこれはくしゃみの時だけで、咳をしても、鼻をかんでもそのようないたわりの言葉はない。なんで?(22歳・学生)

 『ギブ・ミー・ファイブ』『ハイ・ファイブ』などという、なんだかよくわからない手のスキンシップ。やるだけじゃなくて、それぞれに名前があるのが愉快なところ。(19歳・学生)

 電話の締めくくりの「I Love You」。恋人や奥さんと話しているのかと思うと、ママやパパだったりする。怖い。(18歳・学生)

アメリカ人は言い訳がましい。“いさぎよい”という感覚がないので、失敗すると必ず言い訳をする。そして、その言い訳が上手いと「Good excuse」とか言われて評価される。(29歳・学生)

 アメリカ人の友人が手招きで“ちょっと来て”をするので急いで近付いたら、沈黙。後でそれは“バイバイ”の意味だとわかったが、今もなお日本とは逆のそのジェスチャーに惑わされている。(24歳・学生)

 後ろに人がいると2mくらい離れていてもドアを開けて待っていてくれる親切なアメリカ人。郷に入ったら郷に従うべき、と思ってドアを押さえていたら、手を離すタイミングがわからず、その間に16人が通り過ぎていった。(27歳・ギターリスト)

 アメリカ人は遅れても走らない。車社会ということもあるけど、日本の朝の光景のように走っているアメリカ人をあまり見かけない。特にアメリカ人の学生は遅れてものんきに歩いて教室に入ってくる。悪びれた様子もなく、どちらかというと堂々としている彼らに、遅刻は悪いものだと教えてやりたい。(26歳・学生)

 お腹がすいたら所構わず食べてしまうアメリカ人。街では歩きながらなんか食べている人を至る所で発見。この間は、デリで買ったと思われるロースト・チキンを歩きながら頬張る子連れのお父さんを見てあ然。ゆっくり座って食べればいいのに……。(29歳・主婦)

 アメリカの本屋さんでは、自分の家みたいに床に座り込み、売り物の本を読む人がいっぱい。ちょっと、店の中でくつろぎすぎだと思うんだけど、お店側も超寛大なのね。(39歳・会社員)

 平和な日本では、車内に傘を置き忘れてもたいてい届けられているし、お店の前には濡れた傘を置く傘立てが備えてある。対してアメリカでは、バスに傘を忘れたら見つかることはまずないし、傘立ても見たことがない。以前、濡れた傘を店内に持ち込んだら悪いと思い、お店の入口に傘を置いて入ったら、あやうく他人に持って行かれそうになった。オイオイ!(34歳・学生)

 アメリカの街中やバーでタバコを吸っていると、いきなり知らない人に『1本ちょうだい攻撃』されることがある。中には1本分のお金を払おうとする人もいたりして、礼儀の正しさにちょっと感心した。(24歳・アルバイト)

 

アメリカの生活習慣:日本にあるけど、アメリカにないもの編

日本では当たり前のようにつかっていたモノがないとやっぱり生活がちょっと不便。そこで、日本人がアメリカ生活で気がついた日本の優れモノを懐かしんでみました。


 近頃は家の中で靴を脱ぐアメリカ人が増えてきた。が、お客さん用のスリッパはない。招かれたアメリカ人宅で靴を脱ぐと靴下が汚れたり、冬場寒い思いをしたりする。靴を脱ぐ習慣はスリッパを差し出す習慣とペアにして欲しいな。(40歳・イラストレーター)

 アメリカではクリスマスのデザートにプディングを食べたりするけど、クリスマス・ケーキはあまり用意されていない。やっぱりクリスマスにはクリスマス・ケーキを食べた~い!(24歳・学生)

 映画のパンフレットがない。日本にはそのコレクターまでいたはずだけど、テレビ・ドラマみたいに続々と誕生するハリウッド映画にいちいちパンフレットを作ってる暇も、買う余裕もないのだろうか。(36歳・学生)

 子供の頃に使っていた下敷き。アメリカでは見かけたことがないが、その存在自体ないの?(25歳・会社員))

 便座はもちろん、車や本などのカバーがない。売っていたとしても使ってる人がほとんどいない。カバーをして物を美しく保つ日本人に対して、使い捨て文化のアメリカ。クッションにチャックがないのもうなずけるかも。(48歳・教師)

 アメリカ人はプライバシーを主張するけど、その割にはほとんどの家に塀や門がなく、カーテンも開けっぴろげ。家の中が丸見え状態。隣の家の窓から時々、見たくないものまで見えてしまったりして、ちょっと困っている私です。(29歳・フライト・アテンダント)

 アメリカ人は台所で布巾を使わない。汚れたカウンターやテーブルをお皿を洗うスポンジやペーパータオルで掃除する。(27歳・会社員)

 新米ドライバーのシンボル『若葉マーク』がない。そして『シルバー・マーク』もない。誰が運転していようが気を遣う必要はないようだ。でも、ほかのドライバーにとっては『ジーザス・フィッシュ(左向きの魚でクリスチャンという意味)』より意味があると思うんだけど……。(25歳・学生)

 銀行員に制服がなく、たまに「そんな格好で仕事しちゃっていいの?」とびっくりすることも。服装には人柄が出ると思っているので、大金を入金する時、服の趣味によって後ろの人に順番を譲ったりしちゃう僕なのでした。(39歳・フォトグラファー)

 ラッパ、太鼓、のぼりなどを使って派手&荒々しく応援する日本の野球観戦に対し、おとなしいアメリカの野球観戦。しかも7回の表が終わると観客達は一致団結して『Take Me Out to The Ball Game』を歌い、みんなでストレッチを始める。なんて平和でかわいらしいの。(47歳・主婦)

 アメリカには卵を入れる場所がない冷蔵庫がある。これって絶対外せない冷蔵庫の機能のひとつだと思うけど、ところ変われば品変わるのね。(24歳・ウェイトレス)

 日本で本を購入すると本にカバーをしてくれる。キレイな状態で読み終えたり、ほかの人に何を読んでいるか知られないためにも、日本でカバーは必需品。ところがアメリカ人はカバーなぞ無用。他人に何を読んでいるのか見られたってまったくお構いなしのようだ。(27歳・主婦)

 

アメリカの生活習慣:天気、気候に対する感覚の違い編

雨の多いアメリカのノースウエスト地域。でも傘をさしているのはアジア人がほとんどで、多くのアメリカ人は帽子やジャケットのフードを被って雨をしのぎます。徒歩通学する子どもたちも、雨で濡れても、髪の毛から水が滴り落ちていても平気な様子。天気予報をみて折りたたみの傘を持ち歩くのは、アメリカでは日本人だけ?

そんなシアトルではお店での傘の取り扱いも少なく、傘を見かけるのはドラッグストアの隅や日本から進出しているダイソーなど。日本のようにおしゃれなデザインのものなどは、なかなか見つかりません。

肌寒い雨のシーズンでも、少し晴れると夏のように肌を露出し、天気を楽しむ人を目にすることも。アメリカで生活すると、天気、気温や季節に対する日本人の感覚とアメリカ人の感覚のズレを感じることがよくありますね。


 雨が降っても傘を差している人が少ないシアトル。日本のような激しい雨ではなく、シトシト雨のせいだからだと思うけど、傘を差しているアメリカ人、隣で雨に濡れている友達くらい傘に入れてあげたら?(27歳・サーバー)

 シアトルの初夏は1日の中に四季があるくらい気温が変化して、夜は肌寒い。しかし、アメリカ人は1日中タンクトップやTシャツでもへっちゃら。たくましいのか気温に鈍感なのか……。(29歳・大学生)

 アメリカ人は気温に鈍感。極端に冷え込むラスベガスの夜。カーディガンを着て寒そうに歩いているアジア人に対し、昼間と同じノースリーブ&短パン&ビーチサンダル姿で元気にかっ歩しているアメリカ人。そのタフさはどこから来るのか?(47歳・看護婦)

 オープン・カフェなどで、わざわざ太陽の日差しに向かって腰掛けるアメリカ人。特に若い女性を見ると「お肌に悪いですよ~」とつぶやきたくなる私。何歳になっても日焼けを楽しみ、先のことなど気にしないアメリカ人ってステキかも。(41歳・主婦)

 アメリカ人は子供からお年寄りまで、ビーチや湖でみ~んな肌を露出して夏の水辺を楽しんでいる。太ってたって、何歳だって、人の目なんか気にせずに水着を着ている。私もアメリカでは着られそうな気がした。(42歳・自営業)

 ジョギングをするのに、日本では早朝や日暮れの涼しい時間帯にする人が多かったが、シアトルでは太陽ジリジリの真っ昼間からガンガンやっている。紫外線をまったく気にしない……というか、平日の日中にエクササイズができるなんて、みんな仕事や学校はどうしてるの?(22歳・学生)

 春を過ぎると日照時間がどんどん長くなるシアトル。4月の第1日曜日に変わるデイライト・セービング・タイム(夏時間)をうっかり忘れると、冬時間のままで過ごすことに。私は火曜日になるまで1時間早くなったのを気付かなかった。(36歳・学生)

 日本人は台風に1号、2号と番号を付けて呼ぶ。ところがフレンドリーなアメリカ人は「アンドリュー」とか「イザベル」とかファーストネームを付けて呼ぶ。かわいいよね。(31歳・学生)

 落ち葉の季節になると枯れ葉を集め、せっせっとゴミ箱に捨てちゃうアメリカ人。なんでも捨てればいいってもんじゃないのよ。庭に集めて芋でも焼けばいいのに……って思うのは私だけ?(41歳・主婦)(※落ち葉、庭の草、枝など堆肥化できるものは、Yard Waste として、ごみのように回収する自治体のサービスがあります)

雨

 

アメリカの生活習慣:服装編

自由の国アメリカでは、人の目を大いに気にする日本人と違い、自分の着たいものを着たい時に着ます。よく見ると、あれ?っと思うファッションも。アメリカで生活する日本人が気になったアメリカ人の服装や身なりについて聞いてみました。


 薄着の季節はダイエットの時期でもありますが、お腹のお肉がちょっとくらい多くても、アメリカの方々は気にしません。アメリカではヘソ出しルックも万人のものです。(32歳・学生)

 日本では四季の節目に行われる『衣替え』がアメリカにはない。充分な広さのクローゼットがあるからかとも思うが、一番の理由は冬でもTシャツで平気、という不思議な体感温度にあるようだ。季節ではなく気温で服選びをするアメリカ人だからと勝手に想像している。(26歳・主婦)

 長い髪をきれいにまとめて、かんざしを挿しているのかと思ったら箸だった。その後、鉛筆とペンを両方、頭に挿している人も目撃した。自由の国だから、まっ、いっか。(39歳・主婦)

 英語がネイティブな人に「日本人はめちゃくちゃな英語を書いたTシャツ着てる」とよく言われるけど、お互いさま。妙な日本語でタトゥーを入れている人をよく見かける。この前は寿司屋で、腕に『汗犬』っていうタトゥーをしている人を目撃した。汗犬って……?(25歳・学生)

 

アメリカの生活習慣:公園、ビーチ、スポーツ施設での光景編

シアトル周辺は、公園やビーチなどの公共の場へアクセスしやすい恵まれた環境が整っています。そんな屋外で目撃した、アメリカならではの光景を在米日本人に聞いてみました。


 桜の木の下や花火を見ながら公園やビーチでアルコールを飲めるのは日本での話。アメリカの法律を知ってしまった以上、もう外で飲めないよ~(泣)。(30歳・主婦)

 子供を乗せてジョギングができるスポーティーなベビー・カー。さすが合理的&健康的なアメリカ。でもスピードの出し過ぎには十分気を付けてね。(28歳・アルバイト)

 快晴の日に公園に行くと「それ、ベッドから剥がしてきたんじゃないの?」と思われる、フリル付きのベット・カバーらしき物を敷いて座っているアメリカ人がいる。夜はそのままベッドに敷くんだろうな、と余計な想像をしてしまう僕。レジャー・シートとか、ないわけ?(22歳・留学生)

 アメリカの公園やキャンパス、自宅の庭では、リス達が小さな手足で地面を懸命に蹴ったり、木の実を頬張る姿をよく目にする。かわいいなぁ~と思っていたのもつかの間、ゴミ箱から這い出てくるリスを見たら、生ゴミを食い散らかす日本のカラスを思い出した。(29歳・飲食業)

 アメリカのツツジの大きさにビックリこいた。日本ではしとやかに見える花も、アメリカではビッグになってずいぶん印象を変えている。私もサイズが変わらないように注意しなきゃ。(30歳・旅行会社勤務)

 濡れることに対して無頓着に見えるアメリカ人。海の波打ち際でパンツの裾をビチョビチョにして戯れている人や、道路に貯まった雨水を避けずにそのまま通過する人。最近目撃したのは、スプリンクラーで水浴びをしている大人。無邪気でうらやましいっす。(29歳・学生)

 スポーツが盛んになる夏の季節。使用料が高い日本のテニス・コートとは対象的に、シアトルではなんと無料。しかも、ゴルフだって破格な値段で楽しめる。もう、二度と日本ではプレーできないかも。(22歳・学生)

 スポーツ・ジムや学校のシャワー室で、どこも隠さずに全裸でいるアメリカ人。特に男性はタオルを巻かず、どうだ!とばかりに自信満々。一方、タオルを巻いているのはアジア系の人達。なんでだろう?(20歳・学生)

 アメリカのスキー場のリフト券はホルダー不要。折り曲げられた針金をチャックを上げ下げするつまみの穴に通し、シールで出来ているリフト券で針金を挟む仕組み。どうしてこんなデザインになったのかは知らないが、超便利。(31歳・学生)

 

アメリカの生活習慣:番外編

このページでは、日本人がアメリカ生活で感じた理解できない習慣や風習、アメリカ人らしい発想でできたグッズなどを取り上げていますが、知ってるようで知らなかったアメリカの習慣がまだまだたくさんあります!街中やさまざまな場面で感じた、上記のカテゴリーには当てはまらない文化や習慣の違いなど、アメリカで生活する日本人に聞いてみました。


 制服を着た警察官がスターバックスでお茶してた。休憩中のようだけど、腰の辺りに物騒なモノをぶら下げて隣のテーブルに座わるのでビックリ! 日本では絶対に見られないこの光景。自分は日本から離れた遠い所にいるんだとつくづく思った。(35歳・主婦)

 アメリカの警察は犯人や容疑者に対してすぐ発砲しちゃう。それも急所を狙って。足や手を狙撃して、事件の真相解明に繋げようって気はないの?(38歳・会社員)

 アメリカでは証明写真を撮る時、みんな笑顔。証明写真は歯を見せてはいけないと思っていたのに、自動車免許書の写真をとる時、「スマイル~♪」と言われ、思いっきり笑顔を作ってしまった。(26歳・学生)

 アメリカ人の豪快なプレゼントの開け方。リボンや包装紙の柄、そしてラッピングに至るまで手間とお金をかけたのに、バリバリと思いっきり切り裂き、ぐちゃぐちゃに丸め、あっけなくごみ箱へ直行。セロテープをきれいにはがし、最後はペーパーをきれいに畳む私はあ然。でも、アメリカ人風にギフトを開けたらストレスも発散できるかも。(25歳・学生)

 アメリカ人と日本人ではトランプのシャッフルの仕方が違うようだ。片手でトランプを持ち、もう一方の手できっていく日本的なシャッフルが、多くのアメリカ人はできない。私がそのようにトランプをきった時、アメリカ人達は驚きの目で見つめていた。(38歳・会社員)

 日本の病院のお見舞い品は花、お菓子、本や雑誌が主流。対してアメリカは風船がお見舞いアイテム。しかも風船の行き先は小児科だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんにも風船。ほのぼのしていてイイよね。(29歳・主婦)

 アメリカの温泉(ホット・スプリング)は水着着用が一般的。恋人や家族と一緒に入れるのはいいけど、気分は温泉というよりプール。情緒も何もありゃしない。(24歳・旅行者)

 アメリカのホームレス達は、スーパーマーケットの前やフリーウェイの出口付近で看板を掲げ、お金を恵んでくれる人を待っている。スゴイのは「ビールを飲みたいからお金をちょうだい」と、開き直ったような人がいること。やっぱりアメリカでは、何でもアグレッシブじゃなきゃいけないのだ。(43歳・教師)

 「そんなに洗い物が嫌なの?」と思うほど皿洗いを避けて通るアメリカ人。ディッシュ・ウォッシャーがあれば使いまくり、なければ料理をしなくなる。それでいいのか、アメリカン。(32歳・学生)

 亡くなった人の所有物を売りさばく『エステイト・セール』。確かに遺族も大きな家具などをすべて引き取るのは無理かも知れないが、他人に売ってしまうのってなんか寂しい。それに買う方も亡くなった人の魂が付いてくるとか……考えるわけないか。(29歳・美容師)

 『日本橋まであと98.2km』とか『500gください』など、明確な数字を提示する日本。それに対してアメリカは分数表記が多い。『3/4マイル』『1/4インチ』、『1/2ポンド』……きっちり言い切って!(31歳・学生)

 壁という壁に絵や写真を飾りたがる彼。小さな写真をポツンと飾ったり、絵がない壁があっても素敵なのに、彼いわく「アメリカで何も飾らない壁は、引っ越して来たばかりかホワイト・トラッシュ」だって。ワビサビの心がないのね、というかもしかしてアメリカ人は空白恐怖症?(35歳・会社員)

 アメリカの幼稚園児は、みんなが1本の紐で繋がれて散歩に出掛ける。迷子防止に良いような、ひとりが転んだら全員がドミノ倒しになって危険なような、自由を束縛されて気の毒なような……。いつも複雑な心境で眺めてる私。(24歳・学生)

 

アメリカの生活習慣:恋愛&結婚/アメリカ人の男性編

アメリカに住む日本人女性がデートや結婚を通じて垣間見た、アメリカ人の男性像について聞いてみました。


 私が付き合った何人かのアメリカ人男性は、将来に備えるより今を楽しむことに一生懸命。貯金なんて考えず、あればあるだけ使っちゃう。恋人同士でいる期間は楽しいけれど、結婚を考えるとちょっと不安になってしまう私です。(30歳・コンピューター)

 結婚して家を買ったら、ダンナは芝生の手入れに熱中。たかが芝生にそんなに時間とお金をかけることないのにと思うけど、アメリカ人の男性にとって芝生をキレイに保つのは、男のメンツに関わったりするらしい。(33歳・研究員)

 男性に限ったことではないけど、アメリカ人は朝シャワーが基本。日本人のように身をキレイにして寝るという習慣がなく、日中汗をかいてもそのままベッドへ直行。そういえば、ホスト・マザーは顔すら洗わなかったけど、気持ち悪くないのかな?(37歳・主婦)

 スキンシップが大好きなアメリカ人。人前でハグとかキスには慣れたけど、彼に「私の両親の前では止めてね」とお願いしたら、「愛しあっているのになぜ?」と不思議そうな顔をされた。親の前だと恥ずかしいんだってば! (26歳・大学院生)

 日本でも避妊薬(ピル)は手に入るけど、まだまだ一般的でないので、彼に「避妊薬は飲んでるんでしょ?」と聞かれたときはビックリ! 避妊は男の人がするものだと思っていました……。(24歳・学生)

 日本では恋人同士でペア・リングを身に付けるのはごく一般的なこと。ところがアメリカでは、正式に婚約でもしない限り、リングをプレゼントする習慣はないらしい。付き合ってもう3年近く経つのに、私の指はとっても寂しい……。(25歳・学生)

 日本ではパートナーの欠点を「彼ってこうなのよ~」と冗談交じりに言ったりするが、アメリカでは御法度らしい。友達のカップルと食事中、話の流れで「本当に彼の寝相の悪さには困るのよ」と言ったら、後で彼からお叱り。「なんでボクの悪口をわざわざ友達の前で言うの? 冗談でもそんなこと良くないよ!」。誉める文化はここでも健在だったのね。(20歳・学生)

 友人のアメリカ人カップルは、常にお互いを「Honey」「Baby」と呼び合っていて、名前で呼んでいるのを聞いたことがない。HoneyやBabyもスウィートな表現だとは思うけど、私はやっぱり名前で呼んで欲しいな。(23歳・学生)

 ペンキ塗りや床の張替えなど、ちょっとした改装は自分でやってしまうアメリカ人男性。うちの主人は最近「デッキを建て直すぞ!」とやる気満々。こればっかりは大工さんに任せた方がいいのではと思うが、未だにお金の節約が目的なのか、アメリカ人男性が日曜大工好きなのかわからない私です。(38歳・パート)

 

アメリカの生活習慣:アメリカ人男性から見た日本人の女性編

アメリカ人男性から見た日本人の女性は、どのように映っているのでしょうか?日本人とお付き合い、または結婚しているアメリカ人男性が感じる文化、習慣、感覚の違いについて声を集めてみました。


 今日はお腹の調子が悪いとか、便秘気味だとか、そんなこといちいち僕に報告するのは止めて欲しい。日本では珍しくないらしいけど、アメリカではボーイフレンドにそーゆーことは言わないもんだよ!(36歳・証券業)

 結婚して10年目。いきなり妻に「別々のベッドで寝ましょう」と提案され、離婚の危機かと焦ってしまった。日本では夫婦でも別々のベットに寝る習慣があるんだってね。ヘンなの~。(48歳・貿易)

 レンコンやごぼうなどの根菜類、ほうれん草の茎、こんにゃく……etc。日本人の妻と結婚してから妙なモノが食卓に並ぶようになった。栄養はあるんだろうけど、お世辞にもおいしいとは思えない。特に糸をひいた腐った豆(納豆)に至っては匂い共々、絶句してしまった僕です。(40歳・会社員)

 「アメリカのピック・アップ・トラックは怖い」と言って絶対に運転しない彼女。でもこれ日本車だよ。日本にもあるよね? いざと言う時に困るからがんばって練習してほしいな。(25歳・サービス業)

 ガールフレンド時代は大和撫子だった彼女。しかし、結婚した途端に財布の紐をがっちり握り、僕なんて尻の下に敷かれっぱなし。結婚前と結婚後がこんなにも変わるなんて、これってサギじゃない!?(33歳・コンピューター)

 高卒で下町育ちの僕は、彼女と付き合い始めたばかりの頃、なかなか会話が進まなくて困った。彼女はアメリカの大学を卒業しているのにおかしいなと思ったら、僕のスラング英語に付いていけなかったらしい。ビジネス英語もいいけど、日本の学校教育でスラングも教えたらどうでしょう?(27歳・自営業)

 刺身、天ぷらのつゆ、ラーメン、野菜炒めや照り焼きステーキ……。うちでの食事でしょう油を使わない料理が登場しない日はない。アメリカ料理はカロリーやコレステロールが気になるけど、日本料理は塩分取り過ぎじゃないの? (35歳・会社員)

 日本食好きを自認していた僕だったが、寿司や天ぷらなどは日本食のほんの一角に過ぎなかった。抹茶ミルクはホコリの味がするし、海苔の佃煮に至っては水槽の底にくっ付いている藻、もしくはヘドロにしか見えない。日本人はグルメなのか味オンチなのかわからなくなってきた僕です。(38歳・ワイン・コーディネーター)

 日本人とアメリカ人は体感温度が違うのか、僕の彼女はとっても寒がり。暑いな~と思って扇風機をつけると「消して!」、涼しい風を入れようと窓を開けていると「寒い、閉めて!」。もっと甘いものを食べて脂肪を付けたら?(34歳・公務員)

 アメリカ人女性のようにキレることがなく、いい意味で穏やかな僕の彼女。しかし、ある日突然大爆発! かなり不満がたまっていたらしい。なんでそこまで我慢していたのか? 文句があったらその時に言えばいいのに~。(22歳・学生)

 日本では珍しくないらしい便座カバーだが、初めて見た時は「何じゃ、これ?」。今ではその温かさに慣れたけど、日本慣れしていないアメリカ人が来る時は外しています。(33歳・会社員)

 僕の彼女はシリアルのお皿をシンクに置いたままにしておくだけで怒る。後で片付けるんだから少しの間ぐらいいいじゃんか~。キレイ好きなのはいいけど、ちょっと几帳面過ぎだよ、ハニー。(24歳・学生)

 僕のガールフレンドだけじゃないけど、日本人はせっかく美しい黒髪を持っているのに、染めたりウェーブを付けたりして西洋人風になりたがるのはなぜ? サラサラしたストレートの黒髪こそ自慢すべきモノなのに。(37歳・エンジニア)

 エレベーターの中やスーパーのレジで、周囲の人とジョークを交わすとすごく恥ずかしがる彼女。何でかな?と思っていたら、日本に行って納得。日本ではどこへ行っても他人と会話がない。シャイなのか他人との接触を拒んでるのか、なぞだ……。(30歳・会計士)

 断言できる、日本人は麺好き! うどん、そば、素麺などなど、手を代え品を代え、季節を問わず食卓に登場。でもね、アメリカ人にとったら“麺は麺”。だから「また麺か」という感じ。違いがわかりませ~ん。(33歳・銀行員)

 ちょっとでも大きいボリュームで音楽を楽しんでいると「近所迷惑よ!」と大騒ぎする彼女。ここは壁1枚隔てて家が建っている東京とは違うから大丈夫、というか、うちの場合隣の家まで50mは離れているんだけど……。(28歳・教員)

 妻が小さな魚(イワシ)をさばき、さらに包丁で叩きまくって妙なもの(つみれ)を作っていた。思わず「うぃ~気持ち悪い」と口に出してしまったが最後。「あなた達は七面鳥のお尻に手を突っ込んで、ぐいぐいモノを詰めたりするくせに何よ!」と逆襲された。それはそうなんですけど……。(35歳・エンジニア)

 痩せているわりにはよく食べる僕の妻。朝、昼、晩、3食きっちり食べないとエネルギー不足で不機嫌になる。そして、エナジー・バーを食べて空腹を満たす僕に「ちゃんとした食事をしなきゃダメ!」と怒る。日本人にとって“食べること”はそんなに重要なの? 忙しければTVディナー(冷凍ディナー)でもいっこうに構わないんだけど。(40歳・会社員)

 アメリカのケーキは甘過ぎる、砂糖を使い過ぎ!」とアメリカのケーキを嫌う妻。しかし、妻が日本食を作っている時、料理に砂糖を入れているのを目撃。それもいろんな料理に結構な量を使っているではないか! アメリカ人は料理に砂糖を使わず、そのぶんデザートに使うのであって、結局、砂糖の摂取量は日米同じじゃないの?(33歳・会社員)

 僕の妻は子供の教育にとても熱心。大学のことは子供が高校生になってから考えればいいのに、と思うけど「そんなのあなた甘いわよ!」と怒られてしまう。日本の大学受験とは違うんだから、もうちょっと気楽に考えてもいいんじゃないかな。(39歳・製造業)

 彼女に加算名詞・不加算名詞の説明を求められた。アメリカ人にも、というか考えずに使うアメリカ人だからこそ説明できないのに、それをカンペキに定義するのはムリ。「Riceは数えられるのになぜSを付けないの?」と僕に言われても困るんだよね。これって日本人の完璧主義からくる執拗さ? もっと柔軟に考えてよ~。(37歳・会社員)

 

※このページ掲載のコメントは、2003年8月~2004年9月にアメリカ在住の日本人の方に答えていただいたものです。