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アメリカで犬や猫のペットを飼う

※ アメリカでペットを買うことに関する下記の情報は、テレフォンガイド 2024年度版/生活情報を元に作成しています。

アメリカでのペットの入手方法

子犬や子猫の場合、アメリカではブリーダーから購入、または地元新聞の個人広告やアダプションサイトのwww.petfinder.comを利用するのが一般的。アダプション(行き先を無くした犬猫の受け入れ)も盛んで、アニマル・シェルターや一部のペット・ショップ、または動物病院で行っている。シェルターによるアダプションの犬猫は健康診断や避妊・去勢手術、予防接種などを済ませている場合が多く、安全で費用も抑えられる利点がある。アダプションができる施設は、「政府・公共機関」「シアトル/動物保護施設」または「ポートランド/動物保護施設」のリストを参照。特定の犬種や猫種を探す場合、州内の特定犬猫種のクラブに連絡する方法もある。

ペットの予防接種・健康維持

予防接種

ペットの予防接種についてのルールの詳細はカウンティーによって異なる。以下に記すのはワシントン州での一般的なケース。

犬や猫は生後6~7週目に最初の予防接種(DHLPP)を打つ。犬や猫を生後8週以前に売るブリーダーには注意すること。生後16週目までに必要な予防接種を3週間の間隔で2回もしくは3回打ち、その後は1年ごとに打つ。犬は多種のケンネルコフ(インフルエンザ)にかかるケースがあるので、1年ごとにボルデテラ(Bordetella)の予防接種はしておきたい。

犬猫の狂犬病予防ワクチン(Rabies)は必ず接種するよう定められている。生後12週目から16週目に1回目、接種1年後に2回目、その後は3年毎に接種する。犬は犬種によって異なるが生後4カ月までには必ず接種すること。

ペットのノミ・ダニ

犬の場合、ドッグパークなどで他の犬からノミやダニがうつることがある。また、外出する猫は外でノミを拾ってくることがある。市販の塗り薬や飲み薬で対応できる。1年ごとの健康診断の際、獣医師に検便と駆虫をしてもらうと良い。

ペットの避妊・去勢手術

ペットの避妊・去勢手術は、生後7~9カ月を目安に行う。費用は性別、大きさ、年齢で異なる。避妊・去勢手術は生殖器のガンなどの予防にも有効。

ペット保険

アメリカには多くのペット専門の保険会社があるので、多額の医療費の負担や健康への不安を取り除くためにも、保険の加入を検討したい。

アメリカで犬や猫を飼うためのルール

ライセンス
▲届いたライセンス・タグは首輪に付ける

カウンティー(郡)へのペット登録

アメリカで犬を飼う際、カウンティーへの登録が義務付けられている。猫はカウンティーによる。届け出は自治体によって異なる(「政府・公共機関」「シアトル/ペット・ライセンス」または「ポートランド/ペット・ライセンス」のリストを参照)。カウンティーによってはオンラインでの登録・更新も可能である。

・ワシントン州キング郡:
https://kingcounty.gov/en/legacy/depts/regional-animal-services.aspx

・オレゴン州マルトノマ郡:
www.multcopets.org/

ペットのマイクロチップ埋め込み

ペまた、ペットの識別番号などが書き込まれたマイクロチップを皮下に埋め込み、登録しておくと、緊急事態でシェルターなどに保護された際、スキャナーで読み取り、飼い主を特定できる。埋め込みは獣医の元で行うほか、アニマル・シェルターが行なう場合もある。

犬の散歩や外出、犬のしつけ

犬は、一部の公園などの開放区(Off Leash Area)以外では引き紐でつないでおくルール(Leash Law)が定められているほか、騒音公害に関してのルール(Noise Ordinance)や、糞を始末しなければならないルール(Scoop Law)もある。違反すると罰金を取られる地域もある。

また、アメリカでは、犬用のしつけ教室(Obedience Class)が盛ん。飼い始めて間もない子犬から、基本のできた成犬まで、クラスは細分化されている。訓練団体や、店内の一角でしつけ教室を行なうペットショップもある。

アメリカから日本へ犬、または猫を連れて帰る

将来、飼っている犬猫をアメリカから日本に連れて帰るなら帰国の1年前から準備を始めたい。その場合、マイクロチップは国際標準化機構(ISO規格)のものを埋め込んでおく。ペットの犬または猫を日本に入国させる場合、全ての要件を満たすのに通常は半年以上かかり、到着の40日前までに管轄する動物検疫所に届け出なければならない。また、アメリカ政府機関発行の証明が必要。なお、日本に連れて帰れない種類の動物もいるので注意すること。手引きやチェックシートは農林水産省動物検疫所のウェブサイトで確認を。

監修:Hillrose Pet Resort


※ ライトハウス・シアトル&ポートランド版2021年8月号の特集記事「犬と暮らす」もご覧下さい。

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