アメリカの料理といえば「ステーキ」や「ハンバーガー」「BBQ」など肉料理を思い浮かべる人も多いはず。そんなお肉がおいしいポートランドのレストランを取り上げた、ライトハウスの特集記事をこのページで紹介します。
ポートランドのステーキ＆肉料理
シユラスコ / ブラジル・グリル
Brazil Grill
肉食系、歓喜！ブラジル流食べ放題レストラン
▲ ビーフのトップサーロインのシュラスコ「Culotte with Fat on」。脂身の表面部分がカリカリに焼かれ、中はジューシーでソフト。塩がしっかり効いて、脂っぽさは感じません。
大きな肉の塊などを串に刺して回転式グリルで焼いたブラジルの代表的な料理、シュラスコを思う存分食べられるのが魅力のブラジル・グリル。バフェ（$45.95／大人、$14.95／7～12歳、＄7.95／3～6歳）では12種類の肉に加え、サイドディッシュ、サラダが食べ放題！ 肉の味付けにBBQソースを使わないのがブラジル流で、チキンやラムはビールやワインなどに漬け込み、ビーフはマイルドな自然塩のコーシャーソルトなどで味を付けてから焼いています。串に刺さった状態でテーブルまで運ばれてきて、目の前で好みのサイズにカットしてくれるから迫力満点。シナモンシュガーで味付けして丸ごと焼いたパイナップルのシュラスコや、ブラジルの各種デザート類（$7.95）もお忘れなく。
■ ブラジル・グリル
場所：1201 SW. 12th Ave., Portland（地図）
TEL : 503-222-0002
Web: brazilgrillrestaurant.com
営業時間：月～金4:00pm-9:30pm、土日3:30pm-9:30pm
休み：なし
▲ライムとシュガーのスイートな飲み口で、つい進んでしまうブラジルのカクテル「Caipirinha」（$10.50）（右）と「Passion Fruit Mousse」（$7.95）。
▲6月末にリモデルしたばかりのモダンな雰囲気。バーエリア、ブース席、テーブル席があります。駐車場完備。
バーベキュー / マッツ・バーベキュー
Matt’s BBQ
ポートランドNo.1!? 行列必至の激ウマBBQ
▲ 全てを味わえるファミリーサイズの「The Total Shebang」（$40）は、ブリスケット、ポーク、ポークベリー、リブ３本、ソーセージ２本、サイドメニュー全種類付き。
週末には250人以上もの客で長蛇の列ができるMatt’s BBQ。2015年6月オープン以来、大人気の、ミシシッピアベニューにあるフードカートです。スタッフを連れてテキサスに行き有名BBQ店を回るなど、研究熱心なオーナーマットさんの元で作られるBBQは、リピート客が後を絶たないのも納得できる抜群の味。1週間で約1000パウンドも調理するという看板メニューのブリスケットは、16時間もスモーク。深い味わい、柔らかさ、共に文句のつけようがなく、冷めてもおいしいと評判です。平日でも夕方には売り切れてしまうことも少なくないとか。全ての肉が、計算し尽くされたスモーク時間、味付けにより完璧に調理され、BBQファンの心を鷲掴みにしています。
■ マッツ・バーベキュー
場所：4233 N. Mississippi Ave., Portland（地図）
TEL : 503-504-0870
Web: mattsbbqpdx.com
営業時間：月～日11:00am-7:00pm
休み：なし
▲カジュアルな雰囲気のお店。土日の営業も始めました。
▲「Tacos」（$3.75）は、ブリスケット、ポークベリー、プルドポーク、ソーセージから好きな肉を選んで。
▲NYのミシュラン掲載レストランでの勤務経験もあるオーナーのマットさん。
ステーキ / ジルダズ・イタリアン
Gilda’s Italian Restaurant
ラムチョップとワインにヴォーノ！
▲ 付け合わせのローストポテトもおいしい「Agnello alla Griglia」。種類豊富な品揃えのイタリアンワインとの相性も抜群です。
イタリアの料理学校やレストランで修行したシェフ、マルコさんの作り出す料理が人気のイタリアレストラン、ジルダズイタリアン。パスタの他にも、肉料理でファンを喜ばせてくれます。オススメは、地元オレゴン産のグラスフェッドラムを使ったラムチョップの「Agnello alla Griglia」（$26）。ミディアムレアで柔らかくジューシーにグリルされたラムチョップは、丁寧に下処理されて臭みがなく、グリークヨーグルト、ハーブ、レモン、サルサ、ガーリックなどで作られたヨーグルトガーリックソースがヴォーノ！ ソースのクリーミーな食感と爽やかな酸味が特徴で、ラムチョップのおいしさを引き立ててくれます。
■ジルダズ・イタリアン
場所：1601 SW. Morrison St., Portland（地図）
TEL : 503-688-5066
Web: gildasitalianrestaurant.com
月～木11:30am-2:00pm・4:00pm-11:00pm、金11:30am-2:00pm・4:00pm-12:00am、土4:00pm-12:00am、日4:00pm-11:00pm
休み：なし
▲ボリュームたっぷり！ リブアイステーキの「Bistecca」（$42）。
▲フレッシュベリー、ホイップクリーム、カスタードクリームを薄焼きワッフルクッキーでサンドした「Pizzelle Della Nonna」（$10）。
▲壁にはイタリアの街並みが描かれているほか、シェフのマルコさんに絶大な影響を与えたジルダおばあちゃんの写真も飾られています。
ステーキ / リングサイド・ステーキハウス
Ringside Steakhouse
落ち着いた雰囲気で味わう、至極のステーキ
▲ 「Filet Mignon Prime（10oz）」は、ガーリックや塩などで味付けし、「タロ」と呼ばれる肉の脂と肉汁をかけた、肉の旨味がギュギュッとつまった一品。
ウエスト・バーンサイドで74年も営業を続けているリング・サイドステーキは予約必須の人気店。オススメはもちろんステーキで、アンガスビーフの「Dry Aged New York」（$51.95／8oz、$56.95／12oz）や、赤身と霜降りのバランスが良い「Filet Mignon Prime」（$67.25／10oz）など、ノースウエスト産の上質な肉を中心に取りそろえています。店内で熟成した肉は、表面を鉄板で焼いて少し寝かすことで肉汁を閉じ込めるのがポイント。熱々の鉄のステーキ皿に載って出てくる肉は、ジュージューと立ち上がる音、湯気、香りで食べる前から期待が高まります。そしてナイフを入れるとあふれ出る肉汁！極上の味が口の中に広がります。熟練シェフの腕でおいしさが引き立てられたステーキをぜひお試しあれ。
■ リングサイド・ステーキハウス
場所：2165 W. Burnside, Portland（地図）
TEL : 503-223-1513
Web: ringsidesteakhouse.com
営業時間：月～水5:00pm-11:30pm、木金5:00pm-12:00am、土4:00pm-12:00am、日4:00pm-11:30pm
休み：なし
▲ちょっぴりスパイシーなグリーンサルサが、ジューシーなポークと相性抜群。純血種の黒豚の「Pork Chop」（$40）。
▲重厚感のある内装は、記念日ディナーなどを過ごすのにぴったり。一歩店内に入ると、外の喧騒が嘘のように、静かな空間が広がっています。
▲ステーキを知り尽くした、熟練シェフのボーさん。
韓国焼肉 / トジ・コリアン・グリル・ハウス
Toji Korean Grill House
ジュージュー焼いてガッツリ食べる韓国焼肉
▲ 韓国焼肉で外せないのが「Pork Belly（豚バラ）」（$20.95／単品）。まずは一緒に盛られてくる玉ねぎを熱した網に塗って香り付けをして、お肉を焼くのが韓国流だそう。焼いた肉を、キムチと一緒にレタスに巻いて食べるとおいしさがさらに倍！
店の入れ替わりが激しいホーソンエリアで2004年から続くこのお店。人気の秘訣は何といってもフレッシュな肉です。地元周辺から仕入れるのでいつも新鮮！ ほかではなかなかお目にかかれないタレなしカルビの「Fresh Cut Galbi」（$25.95）や、ポークベリー（豚バラ）やプルコギなど肉のコンビネーション（＄46.95／2人前～）をジャンジャン焼いて、同店特製の３種のタレ「ジンジャー」「プルコギソース」「ごま油＆シーソルト」や、韓国味噌を付けて頬ばりましょう。さらに同店ではお得な食べ放題も提供。各テーブルに設置されたグリルは煙が出ないので、衣服や髪に臭いが付かなくて安心です。「ビビンパ」（$14.95）や「チヂミ」（$8.95）など、本格的な韓国料理が合わせて楽しめるのもうれしいところです。
■トジ・コリアン・グリル・ハウス
場所：4615 SE. Hawthorne Blvd., Portland（地図）
TEL : 03-232-8998
Web: tojikoreangrillhouse.com
営業時間：火～金11:30am-9:30pm、土12:00pm-10:30pm、日5:00pm-9:30pm
休み：月
▲豆腐のスープ「スンドゥブ」（$10.95～）はビーフ入り。ちょっとスパイシーなスープを熱々のうちにどうぞ。
▲本場韓国の家庭料理を提供する、オーナーでシェフのジンさん。
▲仕切りがあるのでプライベート感があり、心地よく食事ができます。
ポートランドで味わう本物のステーキ
ステーキがおいしいレストラン
リングサイド・ステーキハウス
Ringside Steakhouse - グースホロー
全米トップ10の風格 名店で味わう至福
▲ あえて選んでもらったおすすめメニューの「Bone-in Filet Mignon」 （14oz、71.50ドル)。口に入れた途端、舌の上でとろける凝縮された旨味と香りに小宇宙が見えてきます。
名前の由来はボクシング。ボクシングが今よりも身近な娯楽であった1944年、スポーツ施設の多いエリアで歴史を紡ぎ始めました。ドアを入り、経験・知識豊かなスタッフに導かれた先、マホガニーを基調とした荘厳な空間に腰を下ろすと試合後の興奮冷めやらぬ男達の息遣い、甘く静かな男女の囁きが聞こえてきそうです。昨秋下院議長を引退したジョン・ベイナーをはじめ、壁に飾られた著名人のサイン入りメニューからも歴史の片鱗が垣間見られます。2014年には北米ベスト10ステーキハウスにも選ばれました（The Independent Retail Cattleman’s Association）。
厳密に温度管理をされたドライエイジング庫とキッチンから供されるのは、肉の個性に合わせて30～60日をかけ、香・旨・柔のバランスを最良の状態に引き出すまで熟成された牛肉のみ。ステーキ界ヘビーウェイト・チャンピオンの後姿には「努力する天才」という言葉が浮かんできます。そんな姿勢にこそ、いつの時代にも愛されてやまない同店の本質があるのでしょう。味は「お見事」と嘆息するしかない絶品。肉そのものへの姿勢は真摯で、例えば和牛は今では僅少となった70年代に日本から輸入された牛の子孫のPurebred（和牛血量が93・5％以上100％未満）のみにこだわっています。サイドには誰もが「世界一」と認めるオニオンリングをぜひ。
■ リングサイド・ステーキハウス
場所：2165 W. Burnside, Portland（地図）
TEL：503-223-1513
営業時間：月～水5:00pm-11:30pm、木:5:00pm-12:00am 、金土:4:00pm-12:00am 、日4:00pm-11:30pm 休なし
ウェブサイト：www.ringsidesteakhouse.com
▲店の両輪、ジェネラルマネージャーのディディエさん（左）、エグゼクティブシェフボーさん
▲Dステーキに欠かせぬワインは、1961年ボルドーを筆頭に熟成中のものも含め、常時10,000本超の圧巻ストックです
ステーキを作って食べる
キッチンが使えるのなら、試してみたい！＞ 気取らず食べられ、安上がり。うまいワインを合わせて酔っぱらっても家なら大丈夫。
質の良い肉があれば、レストランにも負けない!?極上肉を買いに行きましょう！
チョップ・ブッチャリー＆シャルキュトリ
CHOP Butchery & Charcuterie - ノースウエスト・ポートランド
シェフからブッチャーへの転身 肉を通じ、人とコミュニケート
▲ 日本ではカルビの親しまれるショートリブ。ステーキにすると個性が際立ち、美味！
「一番の理由は人と接していたかったから」。オーナーのポーラさんはブッチャーになった理由を話しながらも、次々やって来る常連客へ向け陽気な声を飛ばします。
声をかけるのを躊躇してしまう程にカウンター内を忙しく動き続ける女性。思い切って話しかけてみると、チャーミングな笑顔の気さくなオーナーでした。シェフだった彼女に転機が訪れたのは18年前、現在の店に転職した時。その後、11年間の修行を経て、この店を買い取り、今ではサラミソーセージやパテ類も始め、近所はもとより遠方からのリピーターも多い有名店になりました。経歴が強みとなり、調理法を質問する客に適切な、そして女性ならではのアドバイスを与えていきます
「こだわっているのはローカル産。それに、その時々で最上の物を届ける努力を惜しまないこと」とポーラさん。ケース内には、ビーフ、チキン、ポーク、ラム、和牛が３、４種類。Ringside Steakhouse（11ページ）でも供されている、Snake River Farm産のKobe Flank Steak(19・95ドル／lb）も並べられていました。その日、一番おいしいものはぜひスタッフに声をかけて聞いてみて。店頭にはない商品のオーダーも事前連絡で可能です。あらゆる厚さのスライスに対応し、もちろん味見もＯＫ。オーダーメイド・サンドイッチも好評です。
■ チョップ・ブッチャリー＆シャルキュトリ
場所：735 NW. 21st Ave., Portland（City Market内）（地図）
TEL：503-221-3012
営業時間：月～土9:30am-7:00pm、日10:00am-7:00pm
ウェブサイト：http://chopbutchery.com
▲３～４種の和牛、ビーフにととまらず、ポーク、チキン、ラムと守備範囲は広く、深いです
▲店はグルメ食材店City Marketの中
▲オーナーのポーラ・マーカスさん「肉料理のことなら気軽に声をかけてください。それぞれの特質に合ったレシピをお教えします」
SPU マーケット
PSU Market - ポートランド州立大学内
ポートランダーの台所で見つけた 産地直結だからこその質・値段
▲ 美しいマーブルが際立つPono Farmの和牛
一昨年より通年オープンとなったPSUマーケット。ベジタリアンの多いポートランドですが、冬場でも最低3軒の牧場直営店が開業中です。どのブースにもサンプルが並び、牧場主や家畜をよく知るスタッフ達と気軽に話せ、情報を仕入れられるのもうれしいです。もちろんいずれもGMOフリー。
まずは別のページでも紹介したPono Farm。ステーキ肉をはじめベーコンやソーセージなどの加工肉も充実し、オーナーのテッドさんが丁寧に商品の説明をしてくれます。
Pine Mountain Ranchのイチオシは低脂肪・低コレステロール＆高タンパク質で、優れた健康食品として注目される赤身肉のバッファロー。各部位を販売しています。毎週10点以上購入するリピーターもいる程の人気商品とのこと。他にも鹿肉、スープ用の骨、豚の耳なども常時そろえています。
Deck Family Farmは320エーカーの広大な牧場で草を食んで育った牛、豚、鶏、羊を提供。チョリソーやホットイタリアン・ソーセージは売り切れ御免の大人気商品です。
土曜の朝、散歩しながら晩御飯のメニューを組み立てては？
■ SPU マーケット
場所：1717 SW. Park Ave., Portland（地図）
TEL：503-241-0032
営業時間：土9:00am-2:00pm（11月～２月）、8:30am-2:00pm（３月～10月）
ウェブサイト：www.portlandfarmersmarket.org/our-markets/psu/
▲草を食んで育った家畜のほか、ソーセージなどの加工品も定評があるDeck Family Farm
▲珍しい肉、部位も豊富なPine Mountain Ranch
▲Pono Farmは肉や加工品に加え、秋冬限定でラーメンも販売中
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